第三百十二話 全軍を用いての決戦その十二
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「人としておもろいからな」
「そやからですか」
「ああ、聞かせて欲しい」
ここでも是非にと言うのだった。
「ほんまな」
「そこまで言われるなら」
それならとだ、ルイスはシードルを飲みつつ応えた、そのシードルはロックでありコップの中でよく冷えている。
「お話させて頂きます」
「ほなな」
「はい、飲んで食べながらでええですね」
「そやからここで聞いてるんや」
メルヴィルはピザを右手に答えた。
「わしもこうしてや」
「召し上がられているので」
「お互い飲んで食べてな」
その様にしてというのだ。
「一緒にな」
「そのうえで、ですね」
「話してくれるか」
「それでは」
ルイスもそれならと頷いた。
「話させてもらいます」
「あたしもです」
ルイーザも言って来た。
「そうさせてもらいます」
「僕もです」
ギンズバーグも続いた。
「今から」
「頼むで、まあどんどん飲んで食ってな」
メルヴィルは実際にまたバーボンを飲んだ、そうして言うのだった。
そうしつつ話そうな」
「それでは、しかしです」
ルイーザはメルヴィルの言葉に頷いた、そのうえで彼の左胸を見て言った。
「さっきから気になってるのですが」
「どないした?」
「その胸の番号は」
数字のアップリケを見て言うのだった。
「十六というのは」
「大谷さんのあれや」
「大谷翔平さんですか」
「ニューヨークの方に来て欲しいからな」
「ヤンキースですか?確かメルヴィルさんは」
「ああ、ヤンキース嫌いや」
はっきりと答えた。
「あのチームはな」
「そうでしたね」
「オーナーやった人も嫌いやしな」
スタインブレナーという人物だ、何かと騒動を起こしていて日本で言うとあの邪悪の権化巨人のオーナーの様な人物とのことだ。
「メッツにや」
「来て欲しいですか」
「ヤンキースファンが来て欲しいって言うてるけどな」
それでもというのだ。
「出来ればな」
「メッツにですか」
「来て欲しいくてな」
「こっちの世界でもですか」
「あの人の背番号をアップリケにしてな」
そのうえでというのだ。
「付けてるんや」
「そうですか」
「あんな選手他におらんわ」
大谷翔平レベルの選手はというのだ。
「マジのバケモンや」
「そう言うしかないですね」
ギンズバーグもそれはと頷いた。
「あの人は」
「そやな」
「いや、投打二刀流も凄いですが」
このこと自体がというのだ。
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