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夢幻水滸伝
第三百十二話 全軍を用いての決戦その十一

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「激しいな」
「戦になりますね」
「そうなるやろな」
「ではこれからは」
「トウェイン達とどうしてくかや」
 アメリカ西部の星の者達と、というのだ。
「問題は」
「そうなりますね」
「今後はな」
「東部を統一するまで大変でしたが」
 ジェーンはメルヴィルの話を聞いて残念そうに述べた。
「これからもですね」
「そや、アメリカの統一もな」
「大変ですね」
「そういうことや」 
 メルヴィルはジェ−ンにも話した。
「まだまだな」
「大変ですね」
「もっと言えばこの世界を救わんとあかん」 
 このこともだ、メルヴィルは話した。
「そやからな」
「まだまだですね」
「大変や」
 そうだというのだ。
「何かとな」
「そうですか」
「しかしな」
 それでもとだ、メルヴィルは難しい顔になったジェーンに笑顔で話した。
「そう言ってもな」
「何か」
「一人やない」
 こうも言うのだった。
「皆おるんやからな」
「やっていけますね」
「世界を救うこともな」
 自分達の究極の目的もというのだ。
「必ずな」
「出来ますか」
「そや、一人では無理でもな」
「皆がおったら」
「絶対にな」
 この言葉は変わらなかった。
「出来るで」
「そうですか」
「それとや」
 さらにだ、メルヴィルは言った。
「一つルイス達に聞きたいことがある」
「何でしょうか」 
 ルイスはすぐに応えた。
「それは」
「ああ、自分等これまでどないしてた」
 ルイスに対して言った。
「一体」
「この世界で、ですか」
「この世界に来てここで一緒にお祝いするまでにな」
「お話してええですか」
「聞きたい」
 むしろという返事だった。
「そやからわしからや」
「お聞きしたいと言われましたか」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうしたんや」
「おもろないお話やと思いますが」
「いやいや、皆この世界で色々あった」
 メルヴィルはルイスの今の前置きにはこう返した。
「それがおもろないか」
「それはないですか」
「ああ、百人おれば百人の人生があってな」
 そうしてとだ、メルヴィルはルイスに話した。
「葛でもないとな」
「その人生はつまらないものやない」
「そや、流石に働かんでふんぞり返ってるだけの人生なんてな」
 こうしたものはというのだ。
「何もや」
「おもろないですか」
「しょうもない奴の人生はしょうもない」 
「そうしたものですか」
「そうやが自分等はちゃう」
 ルイス達はというのだ。
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