第三百十二話 全軍を用いての決戦その十
[8]前話 [2]次話
「ウルリクルミやアルキメデスの鏡を使われますと」
「神具のですね」
「恐ろしい破壊力を持っているので」
「ゲーリの落城は確実ですね」
「あたし達が行けば何とか凌げるにしても」
五大湖側の星の者がゲーリに戻って応戦すればというのだ。
「ここを離れますと」
「この二十万の軍勢が危うくなります」
「そうですさかい」
だからだというのだ。
「ここはです」
「降伏を受け入れることが一番ですか」
「ルイスさんもそう考えてますね」
「ことここに至っては」
それではとだ、ルイスはルイーザの問いに答えた。
「しゃあないです」
「そうですね」
「はい、それでは」
「降りましょう」
「メルヴィルさんの降伏勧告を受け入れて」
こう話してだった。
ルイス達は降伏勧告を受け入れた、メルヴィルはそれを笑顔でよしとした。こうしてアメリカ東部はメルヴィルの手によって統一された。
ルイス達も彼等の軍も民も全てメルヴィルの勢力圏に入り共にアメリカ東部の一員となった。その東部の統一を祝ってだ。
メルヴィルはルイス達新たに仲間になった星の者達を含めたアメリカ東部の星の者全員を集めてだ。
統一を祝うパーティーを開いた、そこで乾杯をしてだった。
メルヴィルはバーボンをロックで飲んでからだ、満面の笑顔で言った。
「さて、これでや」
「アメリカ東部は統一されましたね」
「そうなった、それでや」
ボームに応えて話した。
「次はアメリカをな」
「統一しますね」
「この国自体をな」
「そうしますね」
「そうするで」
ボームにピザを食べつつ話した。
「今度は」
「東部だけでなく」
「西に進んでな」
そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「そうしますね」
「西はトウェインが統一したが」
「今しがたその情報が入りました」
ヴォネガットが言ってきた、彼はピザを食べている。見ればそれぞれの酒にハンバーガー、フライドチキン、マッシュポテト、サラダ、ピザ、サンドイッチにスイーツ等がある。
「トウェインさんがです」
「アメリカ西部を統一したな」
「ウイスコンシン州を含めて」
「これであいつは二十五州を掌握した」
アメリカ五十州のうちのだ、この世界でもアメリカはそれだけの州によって行政区分が為されているのだ。
「そしてや」
「メルヴィルさんもですね」
「二十五州を掌握した」
「互角ですね」
「州の数だけやなく国力や人口もな」
こうした面からもというのだ。
「互角や」
「そして技術も」
「そやからな」
「戦になるとですね」
「がっぷり四つに組んだ」
そうしたというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ