第十章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ことを。実は彼も北條や氷川、そして須藤のことを知ってはいるのだ。面識はないが。
「それはそうと今日も平和だな」
彼の交番の管轄区内ではそうだった。至って平和だった。
ところが。ここであの男がやって来た。
「やいやいやい!」
髪を後ろにして赤いメッシュを入れた良太郎が右手に棒を持って男達を追い回していた。
「一人に喧嘩売って何だ!?都合が悪くなったから逃げるってのは許さねえぞ!」
「な、何だよこいつ!」
「急に強くなりやがったぞ!」
如何にもといった感じの柄の悪い男達が棒を持った良太郎から必死に逃げている。丁度加賀美の前を通り掛かった。
「あっ、お巡りさんだ!」
「助けてくれ!とんでもない奴なんだ!」
「とんでもない奴・・・・・・あいつか」
その良太郎だ。逃げ惑う不良達が加賀美のところに行くと彼もまた加賀美のところにやって来た。
「何だ!?お巡りかよ」
「お巡りってな」
「どけよ。俺はこいつに用があるんだ」
右肩に棒を担いで首をゴロツキのそれで動かしながら加賀美に言う。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ