暁 〜小説投稿サイト〜
オズのカリフ王
第三幕その十一
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「まさに」
「それが一番美味いな」
「そうだな」 
 ノーム王にも応えます。
「ビールにも合う」
「ではな」
「お昼にしよう」
「これよりな」
 皆でお料理を出して食べはじめます、そうしますと。
 キャプテンにノームやドワーフの人達はビールも楽しみます、すると王様達は肩を組み合ってジョッキ片手にお話しました。
「楽しいのう」
「全くだ」
「お空を旅して」
「その景色を楽しめてな」
「共に飲める」
「何という嬉しさだ」
「生きていて嬉しいぞ」 
 ノーム王はこうも言いました。
「わしはな」
「わしもだ、ではこれからもな」
「嬉しく楽しくな」
「生きていこうぞ」
「何か」
 ジョージはアイスバインを食べつつ思いました。
「ノームの人達って」
「そうよね」
「悪い印象ないよね」
「こうしてお話して」
「傍にいてもね」 
 恵梨香達四人も思うことでした。
「意地悪でも陰気でもなくて」
「邪悪でなくて」
「むしろ明るく裏表がなくて」
「いい人達よ」
「そうだね、ラゲドーさんが王様だった頃は」 
 その頃はといいますと。
「もう何かとね」
「オズの国を攻めようとして」
「よからぬことばかり考えて」
「悪い人達だったけれど」
「完全に変わったね」
「いや、わし等も悪事をして嫌われるより」
 ノーム王は今もドワーフ王と肩を組みつつお話します。
「いいことをして好かれる方がな」
「よくなったんですね」
「意地悪とか侵略とかしないで」
「明るく楽しく暮らす」
「そうした方がずっといい」
「そのことに気付いたんですね」
「前王ですら変わったんじゃ」
 あのラゲドー氏もというのです。
「あの方は魔法の力であったが」
「他のノームの人達はですね」
「考えが変わった」
「それで、ですね」
「今みたいになった」
「そうなんですね」
「そうじゃ、悪事ばかりしておると」
 そうしていますと。
「嫌われて報いも受ける」
「それが皆わかっておるからな」
 ドワーフ王も言ってきました。
「わし等もノーム達もな」
「今はな」
「こうしてな」
「明るく楽しくな」
「いいことをしようとな」
「常に心掛けておる」
「そういうことじゃ」
 こう言うのでした。
「そしてそれがな」
「随分よいのう」
「幸せになれてな」
「いつも楽しい気分になれる」
「いいこと尽しじゃ」
「いいことをしようと考えてな」 
 そうしてとです、ノーム王は言いました。
「するとな」
「いい人生にもなる」
「そういうことじゃ」
「そうなのよね」
 ポリクロームは王様達の言葉に頷きました。
「いいことを考えてね」
「いいことをしているとな」
「いい人になれて」
「幸せにも
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ