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第三十三話 初戦その十一

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「お互いにです」
「助け合うものですね」
「ですから」 
「その時はですか」
「お話して下さい」
「わかりました」
 昴流は微笑んで答えた。
「それではです」
「その時はですね」
「お話させて下さい」
「それでは」
「それすら出来ない状況になっているかも知れないですが」
 ふとそうも思ってだ、昴流は話した。
「ですが」
「それでもですね」
「出来るだけです」
 こう言うのだった。
「そうさせて頂きます」
「それでは」
「はい、ですがあと少しで」  
 昴流は地の龍達が去ったもう彼等がいなくなったその方を見てまた言った。
「終わるとです」
「その様にもとですね」
「思います」
 こうも言ったのだった。
「僕としては」
「終わる、ですか」
 護刃が言ってきた。
「昴流さんの何かが」
「そうもね」
「思われるんですね」
「そんな気もするよ、けれど」 
 遠い目になってだ、昴流は護刃に話した。
「僕が望様に終わって欲しいね」
「昴流さんのですか」
「心からね。そうなる様にするよ」
「そうですか」
「そう考えているよ、じゃあ」
 ここまで話してだ、昴流はあらためて言葉を出した。
「議事堂に帰ろうか」
「そうですね、闘いは終わりましたし」 
 護刃は昴流に顔を向けて答えた。
「でしたら」
「うん、これでね」
「戻りましょう」
「そうだな、もうここにいる理由はない」
 神威も言って来た。
「それならな」
「戻ろう」
「俺達の場所にな」
 神威は最後にこう言った、そうしてだった。
 五人は議事堂に戻った、これで中野サンプラザでの戦いは終わった。空汰は戻った五人を見て笑顔で言った。
「皆怪我がなくて何よりや」
「そうね」
 嵐も空汰の横で頷いた。
「皆無事で何よりよ」
「ほんまな、ほな晩ご飯にしよか」
「もうそんな時間ですか」
 征一狼は空汰の言葉に少し驚いた顔になった。
「時間が経つのは速いですね」
「そうでんな。それで征一狼さんはどうします?」
「僕はやはり」
 征一狼は申し訳なさそうに微笑んで答えた。
「家族で食べられる時はです」
「奥さんと娘さんとですか」
「一緒にいただきます」
「そうしますか」
「はい、今日も」
「私は今日はこちらでいいかしら」
 火煉は一緒にと言った。
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