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第三十三話 初戦その五

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「その戦いもです」
「必ずですね」
「皆さんです」
 出陣する全員がというのだ。
「帰りましょう」
「生きてですね」
「そうなる様にしましょう」
「是非共」
「ではです」
 丁は天の龍達にあらためて告げた。
「行って来て下さい」
「行って来る」
 神威が五人を代表してだった。 
 丁に言葉を返した、そうしてだった。
 五人は中野サンプラザに向かった、そしてその屋上に来るとだった。もうそこには地の龍の者達が集まっていた。
 神威はその中央にいる封真を見てだ、目を険しくさせて言った。
「封真、まただな」
「そうだな」
 封真は真剣な面持ちでそこにいて応えた。
「対することになったな」
「今度はな」
「戦うことになるな」
「俺は戦いからは逃げない」
 神威は毅然として言った。
「しかしだ」
「俺は殺さないか」
「言った通りだ」
 前にというのだ。
「そういうことだ」
「俺も同じだ、ならな」
「やるぞ」
「それではな」
「お互い因果なものですね」 
 遊人は微笑んで言った。
「嫌いではないですが」
「そうですね、悪い印象は受けません」
 征一狼が応えた。
「貴方達からは」
「全くです、ですがこうなる運命ですから」
「戦いますか」
「そうしましょう」
「貴方、ほっとしている感じがするわ」
 火煉は??を見て彼に言った。
「彷徨っていたのが」
「それがですか」
「お家と家族を見付けた様な」 
 そうしたというのだ。
「満ち足りた感じがするわ」
「僕はそうですか」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「その貴方ともね」
 ??にさらに言うのだった。
「これからね」
「戦いますね」
「そうなるわ、ではね」
「はい、戦いましょう」
「手加減は出来ないわ、殺すつもりはないけれど」
「死なないことですね」
「それは自分で頑張ってね」
 こう言うのだった。
「貴方も同じ考えでしょうけれど」
「そうですね」
「あの、私達は五人で」
 護刃は地の龍の面々を見て首を傾げさせた。
「血の龍の方々は」
「五人よ」
 その場に映像が宙に出てだ、そこに颯姫が出て来て言ってきた。
「私もいるわ」
「颯姫さんですか」
「私は直接戦わないわ」
「私が犬鬼に戦ってもらうのと同じですね」
「そう言っていいわね、私はコンピューターを使うの」
 護刃に答えた。
「そしてね」
「そのうえで、ですか」
「そうよ、そのうえで戦うから」
 だからだというのだ。
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