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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第四百十七話 戦いの先に待っていたもの その1
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、このまま山を歩き続けるのも嫌だ?もう疲れた?普通の日常に戻りたい?僕はどうすればいいんだぁッ??あああああああああああああああッ?」
どこにも逃げる場所がない、先の見えない不安に、頭がおかしくなってしまった理由地エル。
しかし、理由地エルのその魂の叫びは、今、逃走を続けているメンバー全員が抱いている不安そのものでもあった。
そういう意味では、理由地エルの反応は正常と言えるのかもしれない。
部隊の隊長であるエーイチロウが覚悟を決めて、理由地エルに告げる。
「理由地エル...どうしてもこの現状に耐えられないのなら、俺がお前を今すぐ楽にしてやる...他のメンバーもそうだ、この先の戦い、生きる意志と革命への志のない者はただの足手まといだ、作戦に支障がきたす前に、俺が楽にしてやる...」
戦う意思がないものは殺してやる。
それがエーイチロウのメンバーに対する警告であり、優しさだった。
エーイチロウのその言葉に、心が折れそうになっていた理由地エルや他のメンバーは正気を取り戻す。
そう、エーイチロウの言葉に、一人一人がなぜ、紅軍連合に参加したのか、なぜ命を賭けて日本を変えようと決意したのか、もう一度、考えさせられたのだ。
エーイチロウが理由地エルにもう一度、警告する。
「理由地エル...お前の中には今、生きる覚悟と死ぬ覚悟、どっちの覚悟があるんだ?」
「ぼ、僕は死にたくない...そうだ?僕は日本から性差別を無くすんだ?そのためには、まだ死ねない?死にたくない?」
他のメンバー達もそれぞれの目的をもう一度、再確認して、己を鼓舞する。
「そうだぁッ?俺はこの国からグァイジを一人残らず殲滅するために、まだ死ねないんだ??おおおおッ?」
黒かった空も徐々に青くなりつつある。
それは新しい日の始まりを意味していた。
そう、何もしなくても時は進み続ける。
そう、何もしなくても人から時間は失われ続けるのだ。
だからこそ、歩みを止めてはならない。
己の信念をつらぬき、それを世界に証明するまで、歩みを止めてはならない。
全員が仮眠をとり終えたエーイチロウの部隊は、再び逃走を開始した。
次回予告 戦いの先に待っていたもの その2
※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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