第八十四部第五章 宣言に向けてその十六
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「権限を拡大させないならな」
「いいですね」
「近頃常に中央政府が建言を伸張させていますので」
「中央政府軍の創立にはじまり」
そしてというのだ。
「国境の画定もありました」
「ここで中央政府軍の権限拡大の話も出ています」
「中欧警察も」
「そういったことはです」
「防ぎたいですね」
「そして各国の領内の開発と開拓だが」
これはというと。
「やはりな」
「はい、中央政府の指示ではなく」
「我々の考えで行いたいですね」
「是非共」
「そうしたいですね」
「そうだ、だからだ」
それ故にというのだ。
「我々としてはな」
「それ位ですね」
「我々が求めるのは」
「それ位ですね」
「もう中央政府の権限は充分だ」
マックリーフは確かな声で述べた。
「連合成立当初から貨幣鋳造権は持っていたな」
「はい、そうでした」
「既にそのことが大きかったです」
「連合全体への統治権も持っていてです」
「三権も各国政府の上にありました」
連合成立当初からというのだ、こうしたことを定めて連合は各国の権限が強いながらも国家として存在していたのだ。
「そうでした」
「そこに中欧警察も出来ました」
「連合成立から九百年経ってのことでしたが」
「そして中央政府軍も出来ました」
「国境も中央政府がその不安定要因を取り除きました」
そこの治安を海賊達を征伐して安定化させたというのだ。
「国境警備も受け持つ様になりました」
「連合全体の」
「それならです」
「確かにもう充分ですね」
「中央政府の権限は」
「これ以上はだ」
まさにというのだ。
「各国政府の権限に及ぶ」
「その話が」
「そうなりますね」
「そしてそのうえで、ですね」
「各国政府の権限が脅かされますね」
「それは防いでだ」
そしてというのだ。
「そのうえでだ」
「何とかですね」
「我々の権限を拡大させますね」
「あわよくば」
「それも目指しますね」
「各国軍の規模の拡大とだ」
それに加えてというのだ。
「そしてだ」
「それに、ですね」
「さらにですね」
「権限も拡大させ」
「そして地位もですね」
「今中央政府軍と各国軍の指揮系統は別だ」
それぞれの政府に分かれているのだ、お互いのことに関わらないという方針なのだ。
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