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ハッピークローバー
第九十三話 最悪の日その五

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「それでね」
「そうなのね」
「学校も色々で通信もあるし」 
 一華はこちらの話もした。
「一概に引き篭もっていても学校に行ってないとかはね」
「言えないわね」
「うちの学校でも通信教育やってるし」
 八条学園でもだ。
「わからないけれどね」
「まあずっとお家にいてもオンライン授業とかあるしね、今は」
 留奈が言ってきた。
「あとお仕事も在宅ワーク」
「色々あるわね」
「だからお家にいてもね」
「別に引き篭もりとかニートとは限らないわね」
「そうだけれどね。けれど毎日お休みっていうのも」
 家にいてとだ、富美子に話した。
「メリハリなくて」
「楽しくないのね」
「そうかもね」
 こう言うのだった。
「学校行ったり働く日があって」
「休日があって」
「それでメリハリがあってね」 
 その生活にというのだ。
「いいのかもね」
「そうしたものなの」
「何か漫画であったのよ」
 留奈はここで暗い顔になって言った。
「初出勤の日に出勤出来なくて」
「それでニートになるの」
「もう自分のお部屋のお布団の上でずっと丸くなってる」
「何もしなくて」
「この漫画子供の頃ちらっと読んで」
 そうしてというのだ。
「滅茶苦茶怖かったのよ」
「そんな漫画あったの」
「ええ、そうなのよ」
「あっ、その漫画ネットで紹介されてたわよ」
 理虹が言ってきた。
「藤子不二雄先生の作品で毎日が日曜日っていうの」
「そのままのタイトルね」
「Aの人が描いていて」
「藤子不二雄先生ってお二人だからね」
「Fの人とAの人がいてね」
「その作品はAの人が描いていたの」
「それで絵柄も展開も凄く怖くて」
 そうした作品でというのだ。
「結末もね」
「今留奈が言った通りで」
「私が読んでもね」
「怖かったのね」
「滅茶苦茶ね」
 そうだったというのだ。
「本当にね」
「そんな作品あるのね」
「いや、毎日お休みも」
「いいものじゃないのね」
「そう思うわ」
「そうなのね」
「あれよ、不労所得があって」
 それでというのだ。
「毎日好きなことが出来ても」
「それはそれで」
「なかったら絶望だけれど」
「あってもなのね」
「やっぱりメリハリがないとね」
 生活にというのだ。
「よくないのかもね」
「学校に行く日もあって」
「それでね」
「お休みの日も有り難いのね」
「そうだと思うわ。私も」
「そうしたものなのね」
「そうじゃないかしらね」
「まあその漫画後で調べてみるけれど」
 富美子は引きながら言った、何時の間にか五人共歌を中断して注文した酒やピザを食べつつ話している。
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