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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第168話:錬金術への誘い
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の持つスペルキャスターの銃口に魔力が集まり熱を帯びていく。彼女は殺すつもりは無いと言うが、その光景には死を連想せずにはいられない。颯人は拘束を逃れようと体を捩るが、手足は鎖でしっかりと縛られている為抜け出す事が出来ない。
無駄な抵抗を続ける彼に、魔力が十分に溜まった銃の引き金をサンジェルマンは目を伏せて引いた。
「…………ごめんなさい」
そして放たれた強力な銃弾。防ぐことも避ける事も出来ないそれが自分に向けて飛んでくる光景に、颯人はせめてもの抵抗をと睨み付けた。
しかしその銃弾が彼の体を射抜く事は無かった。銃弾が放たれた瞬間、2人の頭上を一機の戦闘機が通り過ぎそのコクピットから座席が吐き出された。そして脱出装置で空中に投げ出されたその人物は座席から飛び降りると、その身に鎧を纏い颯人とサンジェルマンの間に入り放たれた銃弾を明後日の方に向け弾き飛ばした。
「ッ!?」
「うぉっ!? えっ?」
突然の事に颯人も一瞬混乱するが、次の瞬間飛び込んできた人影は手に持っていた矛の様な槍を振り回しサンジェルマンを遠ざけると同時に颯人の手足を拘束している鎖を切り裂いた。拘束を外され自由の身になった颯人は、一瞬よろけるも何とか着地し自分を助けてくれた人物の名を呼んだ。
「奏ッ!」
颯人の声に奏は振り返ると、笑みを浮かべて応えた。
「危ないところだったな、颯人?」
「そんな事ねえ……と言いたいところだが、正直さっきのはヤバかった。ところで、奏がここに居るって事は……?」
「あぁ」
『シュルシャガナとイガリマ、ガングニールK、エンゲージッ!』
『協力してもらった入間の方々には、感謝してもしきれないですね』
『バイタル安定ッ! シンフォギアからのバックファイアは、規定値内に抑えられていますッ!』
そう、奏とマリア、そしてエルフナインの行動が実を結び、遂に本当の意味での改良型LiNKERが完成したのだ。今頃は別の場所で、切歌と調、そしてマリアも響達の救援の為に駆け付けている。
こうなったらもう百人力だ。何しろ今までネックだった、負担を殆ど考えず戦力が増えるのだから。
「お前が居てくれればアタシは何時でも全開だッ! 行くぞ、颯人ッ!」
「あぁっ!……って、それは俺のセリフだッ!」
軽口を叩き合いながら、颯人と奏がサンジェルマンに向け突撃する。迫る2人にサンジェルマンは銃撃て対抗するが、奏の振るうアームドギアが銃弾を弾き意味をなさない。
ならばと錬金術でゲートを作り、そこに銃弾を叩き込んで2人の死角から攻撃をお見舞いしようと距離を取りながら引き金を引くサンジェルマン。次々と放たれる弾丸の内、何発かはゲートを潜りあらぬ方向から2人に襲い掛かる。
しかしこの攻撃を既に見ている颯
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