暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第168話:錬金術への誘い
[2/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
断るって。国家予算詰まれたとしても俺の首は横にしか動かないよ」
「らしいわね。だから、今は勧誘は諦めるわ」
「なら、この場はお引き取り願いたいんだが……?」
「そう釣れない事言わないで。カリオストロ達を納得させる為にも、君の力をちゃんと見ておかないといけないのよ」
言いながらサンジェルマンは手にしたスペルキャスターである銃を構える。変身する前は華美な見た目のフリントロック式ピストルだったそれは、ローブを纏った事で形状を何処か近未来的にも見える形状の大型拳銃に変化させていた。
その銃口が颯人に向けられる。同時に膨れ上がる闘志に、彼も迎え撃つようにウィザーソードガンの銃口を向けた。
互いに銃口を向け合い牽制する2人。睨み合う中、颯人は先程の彼女の発言からやはり自分は結社には歓迎されていない事を察した。サンジェルマンは周囲から反対されながらも、尚颯人を招き入れたいと考えているらしい。
――やっぱり父さん絡みかね……やれやれ――
胸中でボヤキながらも油断はしない。サンジェルマンの一挙手一投足に神経を集中させた。
そして………………
「「ッ!!」」
2人の引き金に掛けられた指が同時に動いた。互いに銃口から一発ずつ銃弾が吐き出される。
二つの銃弾は引き合う様に真正面からぶつかり合う軌道を描き飛んでいく。だが颯人の撃った銃弾は、サンジェルマンの撃った銃弾をギリギリのところで避ける動きをし、そのまま彼女に向け突き進んでいった。
「ぁっ!?」
銃弾が本来あり得ない軌道を描いて飛んでくるのをサンジェルマンの驚異的な動体視力は確かに捉えた。だが見えた所で回避は間に合いそうもない。已む無く彼女は迫る銃弾を腕を上げる事で受け止め急所への直撃だけは回避した。
対する颯人は、真っ直ぐ飛んでくるサンジェルマンの銃弾を身を反らす事で回避した。来ると分かっている銃弾なら、変身した状態なら回避する事も容易だ。
銃弾の回避に成功し、余裕を見せるように手の中のウィザーソードガンをクルリと回す。最初の一撃、それを制したのは颯人の方…………かに思えた。
しかし、直後彼はあらぬ方向から飛んできた銃弾に背中側の右肩を撃たれた。
「ぐっ!? あぁっ?」
何事かと背後を見れば、そこには今正に解けるように消えていく錬金術特有の幾何学模様があった。それを見ただけで颯人はピンときた。
「……銃弾を転移させたのか?」
「そう言う事よ」
絡繰りを颯人が理解すると、それを証明するようにサンジェルマンが再び発砲した。しかも今度は、撃った一発が錬金術で数を増やし更には転移して四方八方から迫ってくる。自分の周りに錬金術の紋様が展開されたのを見て、逃げ場なしと判断した颯人は回転しながら何度も引き
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ