暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第七十六話 次の日も会ってその十八

[8]前話 [2]次話
「あの子は」
「そうじゃないとやっぱりね」
「詰所のお風呂は入られないですね」
「阿波野君はそこはわかっているからね」
 だからだというのです。
「いいんだよ」
「何もしないでお風呂に入らないことはしないですね」
「そうだよ、詰所で何かあってもしてくれるし」
 ひのきしんをです。
「いいんだよ、特に千里ちゃんがいたらね」
「私ですか?」
「そう、千里ちゃんがいたらね」 
 私を見ながら笑顔でお話されました。
「特にだよ」
「そうなんですか」
「だからいいんだよ」
「何で私がいたらなのか」
 このことがです。
「わからないですが」
「そこがわかると凄いよ」
「凄いですか」
「千里ちゃんびっくりするよ」
「そうなんですね」
「そして千里ちゃんの将来が決まるかもね」 
 こうも言われました。
「その時は」
「そうですか」
「だからね」
 それでというのです。
「阿波野君は大切にしてあげるんだよ」
「何か私にだけ馴れ馴れしくて図々しくてもですね」
「それを受け入れてあげるんだよ」
「そうしたらいいんですね」
「彼は絶対にいいようぼくになるからね」
「そうですね」
 このことはわかります。
「あれでおみちに熱いですし」
「根は真面目で一途だしね」
「思いやりもありますしね」
 基本的にはいい子だと思います。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ