第三百十二話 全軍を用いての決戦その三
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「その後はな」
「決戦ですね」
「その決戦をな」
それをというのだ。
「今からや」
「行いますね」
「兵を進めてな、皆神具も存分に使うんや」
星の者達がそれぞれ持っているそれ等もというのだ。
「ええな」
「ウルリクルミもですね」
「勿論な、あれを使ったらな」
ボームに話した。
「かなりの戦力やさかいな」
「用いますね」
「そうしてもらうで」
「わかりました」
ボームは気障なポーズを決めて応えた、他の者達もそれぞれ頷いた。そうして全軍でゲーリに赴くが。
その途中でルイス達が率いる二十万の軍勢と対した、メルヴィルはそれを見てすぐにグリフォンを出してだった。
その背に飛び乗って空に舞い上がり命じた。
「水軍は沿岸部から敵軍を攻撃するんや」
「了解です」
ホーソーンが応えた。
「艦載機を出してですね」
「そして砲撃もや、ええな」
「わかりました」
「機械化部隊と騎兵隊は敵の側面から突撃や」
今度はこの部隊に指示を出した。
「そして敵を崩すんや」
「了解っす」
今度は機械化部隊を率いるセリューが応えた。
「そうさせてもらうっす」
「砲兵隊は敵を後方から攻撃するんや」
彼等にも言った。
「部隊単位でな」
「わかりました」
砲兵隊を率いるヴォネガットが応えた。
「そうします」
「そして歩兵は銃と術を用いて敵を徐々に攻撃していくんや」
最も数が多い彼等の話もした。
「ええな」
「はい」
「そうします」
「僕ちん達は」
歩兵隊を率いるフォークナーとエミリーそれにジェーンが応えた。
「敵を囲む様にしてですね」
「そうして砲撃や空からの攻撃の援護を受けつつ」
「そうしていきますね」
「そうしてもらうで、そして空軍もや」
メルヴィルは自分の周りに展開している編隊を見て話した。
「攻撃するで」
「はい、では空軍はワテクシが率います」
ボームは巨大な機械の怪鳥の姿になっているウルリクルミの背からメルヴィルに対して言ってきた。
「そうさせてもらいます」
「頼むで、そしてわしはな」
「全体の指揮ですね」
「そや、それにあたる」
総司令官としてというのだ。
「この戦でもな」
「宜しくお願いします」
「ああ、やったるで」
こう言ってだった。
メルヴィルは攻撃を開始した、数と装備に勝る軍で以てだ。
総力を挙げて戦をはじめた、即座に無数の大砲が炎を噴き。
雷や炎が戦場を覆い空から航空機が爆音をあげて機銃や爆弾を放つ、戦場は忽ち修羅場となった。その中でだった。
ルイスは本陣において守りを固めさせつつ言った。
「まずはや」
「はい、守りますね」
「今は」
ルイーザとギンズバーグが応えた。
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