暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第三百十二話 全軍を用いての決戦その二

[8]前話 [2]次話
「射程はどっちもこっちの方がある」
「はい、魚雷も大砲も」
「そうなっています」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「ここはな」
「距離を置き」
「敵の攻撃射程範囲外からですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そのうえでな」
「攻撃をして」
「相手にダメージを与えますね」
「そうするで、敵の攻撃射程に入らへん」
 このことはというのだ。
「戦の常道や」
「アウトレンジ攻撃ですね」
「それを行いますね」
「そや、やるで」
 こう言ってだった。
 ホーソーンはまずは空から攻めさせた、すると。
 敵水軍は爆撃と雷撃を受けて戦力の二割程度を失った、そこでホーソーンは艦隊を向かわせてだった。
 相手の射程外から雷撃を砲撃を行わせた、敵も反撃を行うが。
「わいの読み通りやな」
「はい、射程外なので」
「こちらには届きませんね」
「一方的な勝負になっています」
「砲撃も雷撃も」
「数も多いしな」
 自軍の方がとだ、ホーソーンはこのことも話した。
「そやからな」
「一方的ですね」
「そうした戦になっていますね」
「まさに」
「ああ、このまま叩いてな」
 敵の水軍をというのだ。
「そしてや」
「そのうえで、ですね」
「さらにですね」
「次の戦にですね」
「移るで」
 こう言うのだった、そしてだった。
 ホーソーンは敵の水軍を徹底的に攻撃した、砲撃と雷撃の間も空からの攻撃も忘れず敵艦隊が半数を撃沈若しくは行動不能となって撤退すると追撃を仕掛さらに攻撃を続け。
 シカゴの港までやった、それから彼は言った。
「ほな決戦の場に向かうで」
「沿岸からその決戦に参加しますね」
「砲撃と艦載機の攻撃によって」
「そうしますね」
「この度は」
「そや、そうするで」
 こう言ってだった。
 艦隊をミシガンシチー北岸に向かわせた、その艦隊が見えてだった。
 メルヴィルは強い声でだ、全軍に命じた。
「ゲーリに向かうで」
「わかりました」
 フォークナーが応えた。
「これより」
「そしてな」
「いよいよですね」
「決戦や、遂にや」
「その時が来ましたね」
「これで終わらせるで」
 五大湖側との戦をというのだ。
「そしてアメリカ東部の統一もな」
「果たしますね」
「そうするで」
「この戦に勝てばシカゴに行けます」  
 ボームは戦略の流れを話した。
「そうですさかい」
「そや、ここで勝ったらな」
「もうシカゴを守る兵もなくなりますし」
「戦は終わるわ」
「ワテクシ達の勝利で」
「そうなるさかいな」
「勝ちますね」
「その勝つ為の事前の準備は全てやった」
 夜間空爆と艦隊戦をというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ