第三百十二話 全軍を用いての決戦その一
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第三百十二話 全軍を用いての決戦
メルヴィルは五大湖側の航空戦力を奪ってもまだミシガンシチーから軍を動かさなかった、今彼はミシガン湖を南下する自分達の水軍の状況を確認していた。
「三日後かい」
「はい、ミシガンシチー北岸に到着するのは」
ジェーンが答えた。
「そうなるとのことです」
「そして敵の水軍もやな」
「シカゴから出てです」
敵の本拠地でミシガン湖に港をもつこの街からというのだ。
「そしてです」
「こっちの水軍を迎え撃たんとしてるな」
「その様です」
「ほなや」
メルヴィルはジェーンの話を聞いて言った。
「敵の水軍もな」
「叩きますか」
「こっちの水軍にな」
それに加えてというのだ。
「空軍も援護に出してな」
「戦いますか」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「敵の水軍を叩いてや」
「ミシガン湖の制湖権を掌握して」
「そしてや」
「水軍もですね」
「決戦に向けるで」
「そうしますね」
「敵はもう後がない」
五大湖側はというのだ。
「それだけにや」
「必死に戦ってきますね」
「そのことが間違いないからな」
だからだというのだ。
「こっちも万全の状況にしてや」
「使える戦力はですね」
「全部使ってな」
そうしてというのだ。
「戦うで」
「左様ですね」
「ああ、必死になった相手は侮ったらあかん」
絶対に、そうした言葉だった。
「窮鼠猫を噛むや」
「その力を極限まで出します」
ボームも言ってきた。
「まさに」
「その時はな」
「そやからですね」
「こっちもな」
「万全の戦力を用意して」
「そして戦うんや」
ボームにも話した。
「今回は」
「後がない相手との決戦故に」
「そうするで」
「左様ですね」
「ほな次は敵の水軍を叩く」
彼等をというのだ。
「ええな」
「わかりました」
ボームもそこにいる他のメルヴィルと共にいる星の者達も頷いて応えた、そしてホーソーンが一時水軍に戻り彼等の指揮を執り。
空軍が出され迎え撃たんとしてきた敵水軍との戦に入った、その戦は。
「ええか、まずは艦載機を出す」
「そして空からですね」
「攻撃を仕掛けますね」
「空軍も援護に来てるからな」
環境で水軍の将兵達に話した。
「空軍と合流して」
「そしてですね」
「まずは空から攻撃し」
「その後で、ですね」
「雷撃と砲撃や」
この二つの攻撃に移るというのだ。
「そうするで」
「左様ですね」
「空からの攻撃の後は」
「ただや」
ここでホーソーンはこうも言った。
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