第三幕その三
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「英語で落語するとかね」
「いいね、ケニア人の学生さんも落語してたしね」
ホワイティはさっき観た寄席のお話をしました。
「着物着て正座してね」
「扇子持って動かして」
このことはジップが言いました。
「面白かったしね」
「あとサウジアラビアの人もだったね」
「日本語それも関西弁でね」
チープサイドの家族もお話します。
「幽霊のお話してたわね」
「それも剽軽に」
「その落語を外国語でしても」
こう言ったのは老馬でした。
「いいね」
「日本文化は最近世界各国で広まっているし」
チーチーはこのことをお話しました。
「落語もいいね」
「これもクールジャパンだね」
ガブガブも笑っています。
「その一環だね」
「お笑いもクールジャパンになるのかしら」
ポリネシアは少し考えて言いました。
「そうなるのかしら」
「そう思っていいんじゃない?」
「別にね」
オシツオサレツはそのポリネシアに二つの頭で突っ込みを入れました。
「お笑いでもね」
「他の文化と同じで」
「実際にいい文化だからね」
ダブダブはこう結論を出しました。
「いいんじゃないから」
「うん、いいと思うよ」
実際にとです、先生も応えました。
「僕も今言ったけれど」
「落語も世界に知られて」
「それで世界中で催される」
「そうなってもいいんだね」
「日本だけじゃなくて」
「そうも思うよ、正座は慣れないとね」
こちらのお話もする先生でした。
「辛いけれどね」
「先生も苦手だしね」
「どうしてもね」
「正座については」
「日本に来て長いけれど」
「そうなんだよね、あれはね」
先生も正座については苦笑いで言います。
「僕も駄目だよ」
「そうだよね」
「正座については」
「どうしてもね」
「苦手だよね」
「あれだけは慣れないよ」
皆にも言います。
「本当にね」
「あれに慣れるかどうか」
「そこは難しいね」
「どうもね」
「そうだね、そこも落語の課題だね」
どうにもというのです。
「慣れないとね」
「そのことも苦労するけれど」
「仕方ないね」
「そのことは」
「どうしてもね」
こうしたお話もしてでした。
そうしてです、先生は今はミルクティーを楽しみました。そしてその後で晩ご飯となりますがこの日は鮟鱇鍋でした。
そのお鍋を食べつつです、先生はトミーに言いました。
「トミーは正座はどうかな」
「あっ、大の苦手です」
「ただ苦手なだけじゃないんだ」
「はい、どうしても出来ません」
先生に鮟鱇を食べつつ答えます。
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