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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第四百十四話 侮辱 その3
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澤エリコ、両方を殺しても、自己反省の対象にはならない。
その言葉が本当なのか、戸惑っているのだ。
倉都テツオがもう一度叫ぶ。
「貴様らァッ?もう一度言うぞ?石川と尻澤、どっちを殺しても『自己反省』の対象にはしない?だから今すぐ誰か、石川を止めろぉ?」
倉都テツオの言葉がその場しのぎのものでないことを確認したメンバーたちが、一斉に石川ユニを追いかける。
しかし、メンバーたちが追いかけ始めた時にはもう、石川ユニは尻澤を人質にとってナガヌォベースを出ていた。
外はもう、すでに闇に包まれていた。
暗闇に包まれた山の中を登山装備もしていない石川と尻澤は走り続ける。
尻澤が石川ユニに礼を言う。
「ありがとうございます、私も石川さんと同じで、紅軍連合から逃げたかったんです?」「どうやら、アンタを人質に選んだのは正解だったみたいね、でもなんで紅軍連合から逃げようと思ったの?」
「私、実はジャーナリストなんです、私は師匠の案堂ユーコを探すために、紅軍連合に潜入したんです、だから正直、革命活動とかどうでもいいんです」
「なるほど、そういうことだったの、でもまだ助かったわけじゃないわ、追手はおそらく、みんな銃を持っているわ、まぁ、この暗闇じゃ、ほとんど使い物にならないと思うけど...」
「石川さんは山を下りたら、どうするんですか?」
「ケーサツに自首してナガヌォベースの位置を報告する、そうすれば、私の罪は軽くなるし、紅軍連合もおしまいよ、それが木藤リョウへの手向けになる...」
「女性主義者はもうやめてしまうんですか...?」
「やめないわ...私の間違いは紅軍連合に所属してしまったこと...ちゃんと罪を償ってやり直すわ...。あんたは知らないでしょうけど、自己反省はもともと拷問じゃなかったのよ」
「そ、そうだったんですか?」
「ええ、いつからか、変わっちゃったのよね、倉都テツオは...」
石川と尻澤を探す声が遠くから聞こえてくる。
「この暗闇でも、追ってくるなんてね、命知らずにも程があるわ」
「でも、それって...」
「ええ、私たちも命知らずよね、こんな暗闇の中を登山装備もなしに下山するなんて...」暗闇に包まれた山中を、石川と尻澤は走り続ける。
次回予告 下山 その1
※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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