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八条学園騒動記
第七百十四話 巨大な両生類その三

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「飛ぶ方はまだな」
「不十分だったのですね」
「まだ爬虫類から進化したばかりだった」 
 始祖鳥はというのだ。
「そのこともわかるだ」
「面白い鳥なのですね」
「そうなのだ、私の好きな生きものの一つだ」
「そうだったのですか」
「外見も色合いも好きだ」
 そういったものもというのだ。
「黄色が主で青もあるな」
「派手な色ですね」
「カナリアを思わせるな」 
 そうしたというのだ。
「そうした色だしな」
「お好きですか」
「そうなのだ、だから後でな」
「始祖鳥もですね」
「観よう」
 こう言うのだった。
「いいな」
「わかりました」
「爬虫類も面白い」
 大尉はこちらの生きものの話もした。
「だから観ることが楽しみだ」
「恐竜とはまた別ですね」
「恐竜も爬虫類だがな」
 それでもというのだ。
「やはり恐竜と他の爬虫類はだ」
「区分されますね」
「そうされてだ」
 そのうえでというのだ。
「言われているしこの動物園でもだ」
「こちらでもですね」
「分けられている」
 そうなっているというのだ。
「大きさが違うからな」
「それが大きいですね」
「ただ恐竜でなくてもな」
 この巨大なことで知られている爬虫類でなくともというのだ、ここでは恐竜のコーナーにいたモササウルス等大型の水棲爬虫類も含まれている。
「それでもな」
「巨大な爬虫類はいますか」
「そうだ、恐竜に負けない位のな」
「そこまでの大きさですか」
「その彼等もな」
「これからですね」
「観よう」
「わかりました」
 上等兵も頷いた、そのうえで今はまだ両生類達を観るが。
 そこにツノガエルをさらに大型にした様な蛙の銀河語での説明を読んでそのうえで大尉に対して言った。
「ベルゼフォンですか」
「巨大だな」
「こうした蛙もいるのですね」
「鼠なぞ一呑みだな」
「そこまでの大きさですね」
「こうした蛙もいるのだ」
 星によってはというのだ。
「そしてかつて地球にだ」
「棲息していましたか」
「そうだった」
 まさにというのだ。
「これがな」
「凄いものですね」
「その他にも地球にもいるが」
 大尉は今度は黒っぽい体色の平たい蛙を観て上等兵に話した。
「コモリガエルというが」
「背中で子供を育てますか」
「そうする」
「エウロパにこうした蛙は」
「いることはいるが」
 それでもというのだ。
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