第四章
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フィルドゥシー達はこの時ある公園でバーベキューを食べていた、ふんだんにある肉や魚、野菜を焼いてだ。
立ったまま酒やジュースを飲んで楽しんでいた、その中でマッテオは大きなソーセージにかぶりつきつつ言っていた。
「いいか?ゴミはな」
「ちゃんと持ち帰る」
「終わったら掃除をして帰る」
「そうしますね」
「そうしたことは忘れるなよ」
絶対にというのだ。
「いいな」
「はい、絶対に」
「それは守りましょう」
「マナーは守る」
「ちゃんとですね」
「そのうえで楽しめ」
バーベキューをというのだ。
「いいな」
「わかりました」
「どんどん食いましょう」
「それで飲みましょう」
他の兵や下士官達も応えてだった。
どんどん飲む、フィルドゥジーはそこで五百グラムはある大きな肉を焼いてそれをフォークに取ってだった。
醤油をかけてかぶりついてこう言った。
「いや、美味いですね」
「おい、それ何の肉だ?」
「豚肉です」
彼はマッテオに笑顔で応えた。
「じっくり焼きました」
「そうか、豚か」
「いいですね、豚肉食って」
そしてというのだ。
「ビール飲みます」
「ああ、あるものは好きなの飲め」
マッテオは今度は魚を頭から食べつつ応えた、見ればその魚は秋刀魚である。実によく脂が乗っている。
「俺も飲んでるしな」
「それじゃあ」
「兎に角今はな」
「バーベキューをですね」
「どんどん食えよ」
「そして酒を飲んで」
「思い切り楽しめ」
こう言ってだった。
時分も含めてふんだんに飲んで食べていく、それを見てだった。
公園にいるエウロパの者達は実に苦々し気にこう言った。
「敵がいるだけでも嫌なのに」
「ああして馬鹿騒ぎしてると余計によ」
「それにあれだけ飲んで食って」
「まるでバイキングよ」
ここでこの名前が出た。
「あの連中みたいよ」
「そうだな、暴れたりしないけれどな」
「そこはバイキングと違うけれど」
「とんでもなく飲んでた食べて」
「バイキングみたいね」
「バイキングが来ると飲んで食べて食べるものがなくなったっていうけれど」
「そのままね」
連合軍の者達を彼等と同一視して話すのだった。
「あれだと」
「エウロパの食糧食い潰すつもりかしら」
「そして酒も」
「全くよく食べるわね」
「身体もでかいし大騒ぎするから余計にバイキングみたいだ」
「連合の連中はバイキングよ」
「またあいつ等が来たみたいだ」
こう言ってだった。
エウロパの者達は連合軍の将兵達をバイキングと呼ぶ様になった。これもまた連合とエウロパの間で行われたエウロパ戦役の一幕である。
連合軍はエウロパにいる間も彼等の調子で飲んで食べた、そして彼等の態度で振舞った
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