第二章
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そして日本の美味しいものを楽しんだ、それでニシダは言った。
「最高ですね、食べものも」
「いいですよね、日本のお料理は」
「本場のお寿司やお刺身はです」
「ブラジルでも食べられますが」
「別格ですね」
「やはり本場なので」
そういった料理のというのだ。
「味が違います」
「そうですよね」
「ですから」
それでというのだ。
「日本のツアーは評判いいんですよ」
「そうなんですね」
「色々な国のツアーがありますが」
「その中でもですか」
「日本のツアーはです」
これはというのだ。
「とてもです」
「評判いいんですね」
「そうです、では今日は」
「いよいよですね」
「神社に行きます」
「そちらに」
「本当に凄いですから」
サンチェスはニシダに満面の笑顔で話した。
「ご期待下さい」
「わかりました」
ニシダはサンチェスの言葉に頷いた、そうして日本の山城星系今回のツアーで巡っている日本の首都星系の衛星の一つに向かい。
そこにある神社に入った、神社は極めて高い木造の舞台を持っているがその舞台にだ。
ツアーの参加者達はサンチェスに案内されて入ったが。
「うわ、ここは」
「宇宙空間か」
「宇宙が見えるんだな」
「そうした場所なんだな」
「はい、ここは太陽系の月と同じ様な環境でして」
サンチェスはツアーの参加者達に笑顔で話した。
「それでこうしてです」
「空がなくてか」
「宇宙空間か」
「それが丸見えでか」
「それで、です」
サンチェスはさらに話した。
「今からここで、です」
「巫女さんが舞を舞うんだな」
「日本の神道の」
「そうしてくれるんだな」
「そうです」
まさにというのだ。
「今からお楽しみ下さい」
「それじゃあ」
「今から」
ニシダを含めたツアーの参加者達はそれならと頷いてだった。
そのうえで巫女が来るのを待った、すると。
普段の白い着物と赤い袴姿でなくだった。
白い衣装にきらきらと銀に輝く冠と鳴りものを持った巫女達が舞台に表れた。和楽器を持った着飾った奏者達もいて。
若く美しい巫女達は彼等の音楽に乗って舞を舞いはじめた、すると。
その舞は天女の様であり後ろの銀河、濃紫の空に赤や青、白、緑に黄色、橙に輝く星達が瞬いているそれも見えてだった。
これ以上はないまでに幻想的な光景だった、それでだ。
ツアーの参加者は誰もが粋を呑んだがそれはニシダも同じで。
呆然としてだ、サンチェスに話した。
「こんな奇麗なものはです」
「ご覧になられたことはないですか」
「はい」
まさにと言うのだった。
「これまで」
「私もです、最初見た時は」
「今の僕達みたいにですか」
「この世にこんな奇麗なものがあるのかと」
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