第一章
[2]次話
銀河巫女
日本は星間国家連合の中では米中露と並ぶ四大国の一国として知られているがその独自の文化や宗教でも有名である。
様々な宗教が存在しているのは連合のどの国でも同じであるが。
ブラジルから日本に観光で来た大学生のキョウスケ=ニシダ何代か前の先祖が日本から引っ越してきた人だという彼は日本に来てだ。
ツアーのガイドにこう言った、褐色の肌にアジア系の切れ長の黒い目に薄い唇に彫のない顔でさらさらとした黒髪である。背は二メートルあり筋肉質だ。
「神社行きます?」
「はい、行きます」
アフリカ系の顔立ちで黄色い肌に赤髪を後ろで束ねた一八〇位の背でグレーのズボンのスーツのマリア=サンチョスは笑顔で答えた。
「それも凄い神社ですよ」
「どう凄いんですか?」
「衛星にありまして」
「衛星ですか」
「はい、宇宙空間をバックにです」
銀河の海をというのだ。
「神社の巫女さんが舞を舞う」
「そんな神社ですか」
「はい」
サンチョスはニシダに笑顔で答えた。
「そうなんですよ」
「そんな神社があるんですね」
「日本には」
「いや、連合の中でも独特な国とです」
その様にとだ、ニシダはサンチョスに話した。彼は青いジーンズに白いティーシャツというラフな格好である。
「聞いていましたが」
「これがなんです」
「そうした神社がありますか」
「それで今回のツアーでもです」
「行きますか」
「はい、ですから」
それ故にというのだ。
「お楽しみ下さい」
「わかりました」
ニシダはサンチョスの話に笑顔で頷いて応えた。
「他のことも楽しみながら」
「神社に行かれることもですね」
「楽しみにしています、僕はカトリックにテスカトリポカを信仰していますが」
その二つの教えをというのだ。
「神道も好きでして」
「日本の」
「見ていてとても神秘的なので」
だからだというのだ。
「好きなので」
「楽しみですね」
「はい、とても」
「それ以外にも今回のツアーでは色々なところを巡りますし」
サンチェスは笑顔で話した。
「美味しいものも食べるので」
「日本のですね」
「そういったこともです」
「楽しめますね」
「心から」
ニシダに笑顔で話した、実際にだった。
彼も他のツアー参加者達もだった。
日本の色々な場所を巡った、豊かな自然に様々な歴史的建造物やテーマパークに行き変わった生きもの達も見た。
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