第六章
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」
「源頼光さんに射られたのよ」
「あのお話だね」
「そこで気付いて」
自分の歌唱力にというのだ。
「反省していたらね」
「今のことはなかったね」
「その筈よ」
「そうだね、しかし本当に千年気付かないなんてね」
「そんなこともあるのね」
「あれだけの音痴なのに」
それでもとだ、武藤は心から思って言った。
「ああしてね」
「気付かないこともね」
「あるんだね」
「そのことにも驚くわ」
「あの音痴さだけでなくね」
二人で登校中に話した、そして以後あの鳴き声は誰も聞かなかった。二人はこのことを心から喜んだのだった。
大阪の鵺 完
2023・8・28
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