第二話 恐竜屋へその八
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「それで他にもいるよ」
「私達の仲間がね」
「仲間!?」
「まだいるっていうのか!?」
アバレンジャー達もマジレンジャー達もその言葉に唖然としていると。その彼等も出て来たのであった。
「あの二人だけじゃなく」
「まだ」
「そうなのよ」
フラビージョが誇らしげに答えてみせてきた。
「私達全員で七人なんだから」
「七人!?」6
「七人もいるの」
「そうよ」
今度はウェンディーヌが答えた。
「名付けて暗黒七本槍よ」
「暗黒七本槍」
「まるで忍者だな」
マジグリーンとマジイエローが言うとだった。すぐにフラビージョとウェンディーヌから突込みが返ってきた。そのやり取りは実に早いものであった。
「そうよ、私達忍者なのよ」
「それはわからなかったみたいね」
「わかる訳ないでしょ」
「何処の誰かと思ったわよ」
アバレイエローとマジブルーが言い返す。
「何処の誰なのか」
「一体」
「あれ、見えないの?」
「何処からどう見ても宇宙忍者じゃない」
「デズモゾーリャかと思っていたぞ」
「インフェルシアって言っても通用するよな」
今度はアバレブルーとマジレッドの言葉である。
「頭の中も似ているしな」
「ナイとメアを思い出すな」
「何か知らない名前も出ているけれど」
「まあいいわ」
二人はいささか自分勝手に話を移してきた。
そうしてだった。自分達でさらに言っていくのであった。
「とりあえずもうここに五人来てるから」
「出て来て、皆」
「えっ、もうここに!?」
「来ているんですか」
これを聞いてアバレッドとマジシャインが驚きの声をあげた。そして驚く彼等の前からである。五人の異形の者達が横一列に並んで歩いてきたのである。
「ニの槍、チュズーボ」
僧兵を思わせる重厚な男であった。
「三の槍、マンバルバ」
褐色のフードの不気味な男である。
「四の槍、サーガイン」
全身鎧の男だ。
「六槍、サタラクラ!」
京劇の役者を思わせる派手な男だ。
「七の槍、サンダール!」
鮫を思わせる剣士であった。
「それで私が一の槍」
「四の槍よ」
フラビージョとウェンディーヌは誇らしげに笑って述べてきた。二人横に並んでである。
「我等暗黒七本槍!」
「今ここに見参!」
「おお、味方が七人も出て来てくれるとは」
「これは有り難い」
ヴァッフォとミゲラはこのことを素直に喜んでいた。
「何ともだ」
「では早速この者達を倒そうぞ」
「言われずとも。しかしだ」
「一つ気になることがある」
ここでチュウズーボとサーガインが言ってきた。
「我等がこの世界にあの男によってまた戻してもらったのはいいとしてだ」
「この者達は何だ?」
「見たところハリケンジャーと同じ存在だが」
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