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神々の塔
第三十二話 荒野の蛇その十

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「そやからな」
「ラグビーはせえへんか」
「あれは格闘技や」
 ラグビーの激しさからの言葉である。
「全力でぶつかり合っていつも走り回る」
「あれは凄いな」
「そやからな」
「格闘技やっていうねんな」
「それも体格が大きく左右する」
「それでか」
「性別を抜きにしてな」
 それでもというのだ。
「私はちょっと、や」
「シェリルちゃんはラグビーはせえへんか」
「そや、観るのは好きやけど」 
「あと野球もやな」
「そやけどな」
 それでもというのだ。
「やるのはな」
「せんか」
「戦車のぶつかり合いや」
 ラグビーをこう評した。
「そんなの無理や」
「戦車な、ほんまそやな」
 芥川もそれはと頷いた。
「ラグビーは」
「そやな」
「ラグビーとアメフトはな」 
 この二つの球技はというのだ。
「体格が大きく左右する格闘技や」
「そやな」
「実際ラガーマン強いしな」 
 戦闘力も備えているというのだ。
「大柄で筋肉質で」
「ほんま戦車やな」
「そやからな」 
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「シェリルちゃんはせんか」
「体力的にも無理やしな」
「常にぶつかり合って走るからな」
「体格だけやなくてな」
 それに加えてというのだ。
「体力もな」
「必要やな」
「ああ、しかしキーウィは食べて」
 この果物自体はというのだ。
「美味しい思いしてな」
「健康にもなるな」
「是非な」
 このことは変わらないというのだ。
「そうしてくわ」
「キーウィ美味しいね」
 綾乃も笑って言ってきた。
「うちも大好きやで」
「そやな、しかし綾乃ちゃんは」
 シェリルは自分のすぐ後ろにいる彼女に視線をやって話した。
「どうもな」
「どないしたん?」
「キーウィ食べる時も飲むな」
「果物もおつまみやで」
 綾乃自身笑って答えた。
「ほんまに」
「そやな」
「甘いものにはワインとかで」
 こうした酒を飲んでというのだ。
「楽しむわ」
「そやな」
「それで昨日も」
「キーウィのサラダ食べてやな」
 そこにはレタスにトマトにセロリも入っていた。
「そしてキーウィのケーキの時も」
「赤ワイン楽しんだわ」
「そやな」
「いや、どのお酒に合うおつまみは何か」
 このこともというのだ。
「知ることも大事やね」
「それはな」
 シェリルも同意して頷いた。

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