暁 〜小説投稿サイト〜
スーパー戦隊総決戦
第二話 恐竜屋へその五
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ボクサーなんだろ?だったら」
「それはわかっている」
 言うまでもないといった返事だった。
「それはな」
「だったらいいけれどな」
「カロリーはいつも考えてある」
 ボクサーらしい言葉だった。やはりそういうことは念頭に置いているのである。
「だから大丈夫だ」
「大丈夫なんだな」
「そうだ。それを考えて野菜カレーにもしているからな」
「成程な」
「ああ。しかしそれでもな」
 あらためてカレーを口の中に入れてである。今度の言葉は。
「本当にここのカレーは美味いな」
「そうだね。ここまで美味しいカレーはそうそうないよ」
 ヒカルも食べながら笑顔で言う。
「何かどんどん食べられる感じだね」
「だよな。いや、本当に美味いよ」
 魁が一番よく食べていた。
「ここのカレーはさ」
「ああ、気に入ってくれたんですね」
「あんた達もか」
 ここで凌駕と幸人が彼等に顔を向けてきた。
「この恐竜屋のカレー」
「美味いんだな」
「ええ、本当にね」
「こんな美味しいカレーないわ」
 芳香と麗が笑顔で彼等に返す。
「何杯でも食べられる感じよ」
「ところで貴方達は」
「何なの?」
 らんるが麗の問いに応える。
「私はレーサーだけれど」
「そうだったんですか。レーサーなんですか」
「そうよ、樹らんる」
「白亜凌駕です」
「三条幸人だ」
 男二人も名乗ってきた。
「どうぞ宜しく」
「ここで会ったのも何かの縁だな」
「そうよね。芳香ちゃん達全員兄弟だから」
「僕は麗の夫です」
 ヒカルはにこりと笑いながら麗を見て述べる。
「ですから僕もですね」
「そうか。兄弟なのか」
 幸人はそれを聞いて静かに述べた。
「顔は全然似ていないがな」
「それは否定できないな」
 翼もそのことは自分でも認めた。
「どうしてもな」
「そうだよね。何か俺達って兄弟でも全然似ていないからね」
 翼もそのことを笑って言う。
「顔も何もかもがね」
「全くだ。けれどいつも兄弟仲はいいからな」
 蒔人はこう言って笑顔になっていた。
「父さんや母さんも戻って来たしな」
「そうよね。それはね」
「本当にね」
 芳香と麗もそのことを笑って認める。
「兄弟仲がいいのはね」
「いいことだし」
「それにしても夫婦なのね」
 らんるはこのことに注目していた。
「アスカさん思い出すわね」
「そうだな。あいつもダイノアースでどうしているかな」
「三人目ができているかも知れませんね」84
 幸人と凌駕が笑いながら話す。
「今頃はな」
「アスカさん子煩悩ですしね」
「アスカさん?」
「ダイノアース?」
 このことを聞いてふと声をあげたのは翼とヒカルだった。
「まさかと思うが」
「この人達は」
 そう思った
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ