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転生!DRAGONBALL THE WORLD!!
???編
第十七話 ソリッドステートスカウター・リベンジ
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ど、いくら惑星ベジータの重力が大きいからってこの場所でうまく呼吸を維持できるとは思えないがね。」
フリーザの考察は当たっていた。
地球の何倍も重力があり、酸素を星に引っ張れる距離が多いとはいえ流石に惑星から離れすぎている場所にいるバーダックはどんどんとジリ貧になっていた。
いくらサイヤ人の肉体だとは言え、もって後30分もないだろう。
「安心しろ。それまでには貴様を倒し惑星に戻るさ。」
「ふっふっふ...ここでサイヤ人全員で仲良く息絶える...の間違いだよ。」
「御託はいい。時間がねぇんだ。一気にかたずけさせてもらうぞ。」
バーダックは気をすべて開放しフリーザに突進した。
フリーザはその攻撃を上空に躱し、振り向きざまに突進後の硬直で固まっていたバーダックに気弾を放った。
しかしバーダックは気弾に強打を入れ打ち返しその後ろを追いかけるようにして再びフリーザに迫った。
フリーザは気弾を右手で払いのけ尻尾でバーダックを迎え撃とうとしたがそれを読んだのかバーダックはギリギリで体制を低くすることで尻尾を躱しそこからアッパーをフリーザの顎に入れた。
頭から吹き飛ばされたフリーザは息つく間もなく追撃をしようとするバーダックを迎え撃った。
激しい乱打が繰り広げられ ドカッ! バキッ!といった音が何十にも重なって響いた。
フリーザの宇宙船内でその戦いを見ていた僅かな兵士はまったく目で追えなかったという。
バーダックは今までにないほど集中して敵の隙を見逃さず高密度高威力の攻撃を繰り返すがそれが通用したのははじめだけで後は簡単に防がれさらにカウンターまでも入れられてしまっていた。
(どうする...)
そんなことを考えていた時、フリーザの蹴りが横腹に入り大きなダメージを食らった。
考え事をしたのが仇となりフリーザの攻撃に気づけなかったのだ。
(やるしかねぇ...)
バーダックの考えはすでにまとまっていた。
フリーザは確かに強いがその強者ゆえの甘さと慢心が大きかった。
その隙をつくしかない。本当ならば正々堂々と戦い実力で上回りたかったが、それは仕方のない事だった。対面でフリーザに勝てるのはごく僅かだ、原作であのフリーザを倒した孫悟空も慢心と油断をつき、最後に覚醒してやっとの思いで倒したのだ。
本当に死ぬギリギリまで戦い勝ったのだ。
それをまだ完全に超サイヤ人になれない者が倒すのなんて夢のまた夢だ。
だが、チャンスがないわけではない。今がそうだ。フリーザは自分が負けるはずがないと油断している。超サイヤ人ではないことを知ってからその油断は顕著になっていた。
バーダックは息を整え、頭に巻いている紅に染まったバンダナを強く握りしめた。
「お前ら...俺に力を貸してくれ!!フリーザを.
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