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転生!DRAGONBALL THE WORLD!!
???編
第十七話 ソリッドステートスカウター・リベンジ
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情が混ざった重たい一撃を我らがサイヤの勇者は仁王立ちで迎え撃つ。
右手を開き、溜める。辺りの空気が右手の中心に集まり、気弾はどんどんと大きくなる。そしてその手に溜まったものを力の限り紫色の巨大な光線に向けて撃ち放った。

――――――――くたばりやがれぇぇぇーーーーーーっ!!!!

バーダックの気弾が光線に着弾した。衝突した瞬間、爆風が起きスパークを散らした。
双方の執念と執念がぶつかり合い激しく空間が震える。

フリーザは額に血管を浮かせ本気で気功波を放っていたが、超サイヤ人となったバーダックには勝てず、ついに力を使い果たした。
その瞬間を見逃さなかったバーダックは追い打ちをかけるように後方から気功波を放った。

「ぐぉぉぉーーーーーっ?こんなもの....こんなもの....!!!!」

「うぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっっっ!!!!」

フリーザは気弾を跳ね返そうとしたが、そんな力は残っておらず、気弾に巻き込まれてぐるぐると回転を何度もした後、気弾が超巨大爆発を起こし憎悪に満ちた断末魔とともに気が消えた。








...かに思われた。

なんとフリーザはまだ生きていた。
フリーザは生きていたのだ。ぼろぼろの体になりながら、体のところどころの部位がなくなっていながらも。その恐ろしい執念と憎悪で首の皮一枚つながったのであった。
しかしその姿は宇宙の帝王と呼ばれる面影はなく、苦しみに悶え、怯え、震える野生の動物のようだった。

その姿を見たバーダックは、なんとも言えない感情にとらわれ、殺すのをためらった。

「なんてザマだ...宇宙の帝王がこんな姿になりやがってな。」
バーダックはめちゃくちゃになった感情を抑えるようにフリーザを煽った。

しかしそんなフリーザから聞こえたのはわずかなかすれ声だった。

「た...む....」

「あん?」

「頼む....助けて....助けてくれぇ.....」

フリーザのプライドを捨てた命乞いにバーダックは半ば呆れ、半ば怒りの表情になった。

「助けろだと...貴様....テメェは他人の命を容赦なく奪い弄ぶ上に自分が殺されそうになると...命乞いをするだと...!!!!」

バーダックの怒りを前にフリーザは壊れた機械のように先ほどの言葉を復唱することしかできなかった。

「頼む...助けてくれ....」

バーダックは怒りのあまり、血が垂れるほど右手を強く握りしめた。

「チッ...」

そしてバーダックは舌打ちをすると言い放った。

「俺たちサイヤ人が手となり足となり働いた貴様の本性がこんなクズ野郎だったとは.....俺は本当に自分が許せねぇぜ....!!!」

今までこんな奴に騙され働いてい
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