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オズのカリフ王
第二幕その六

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「地面が左右に開いたりしてね」
「それでそこからか」
「わし等の飛行機が飛び立つ」
「それはいいな」
「何か恰好いいな」
「そうだしね」 
 それでというのです。
「お二人もお空の乗りものを用意してね」
「そうしていくよ」
「これからは」
 二人はオズマに笑顔で応えます、そうしてでした。
 あらためて二国の方針が決定しました、その後ででした。
 二人はそれぞれの国の使節団と一緒に飛行船に乗り込みます、トロット達同行する人達も一緒ですが。
 ここで、です。ビリーナは使節団の人達を見て言いました。
「あまり多くないわね」
「そうだろうか、かなり連れて来ているが」
「そのつもりだが」
 ノーム王とドワーフ王はビリーナにこう返しました。
「我等としては」
「少ないか」
「ええ、どうなのかしら」
「それぞれの国の規模があるでしょ」
 トロットが言って来ました。
「貴女が想定してるのは都のね」
「オズマ達の使節団ね」
「オズの国全体の国家元首になると」
「その使節団もなの」
「かなりの規模になるわよ」
「そうなのね」
「そう、それでね」 
 トロットはさらに言いました。
「ノームの国それにドワーフの国としてはね」
「この規模でなのね」
「最大限なのよ」
「そうなのね」
「国の大きさでね」
 それでというのです。
「そうしたことの規模もね」
「決まるのね」
「ええ、けれど数の問題じゃないでしょ」
 トロットはこうも言いました。
「大事なのはね」
「真心ね」
「そうよ」
 それだというのです。
「ノームの国もドワーフの国もね」
「しっかりとなのね」
「真心があるから」
「数の問題じゃないのね」
「そうよ、だからね」
「そうしたことは考えないで」
「そのうえでね」
 こうビリーナにお話するのでした。
「各国をね」
「歴訪するのね」
「そうしましょう」
「わかったわ、私が間違っていたわね」
 ビリーナは潔くこのことを認めて応えました。
「そうしたことはもう言わないし」
「わかってくれるわね」
「完全にね」
「そういえばね」
 ここでジョージが言ってきました。
「ビリーナの国は国民の数は多いね」
「ええ、私と夫の国はね」 
 ビリーナはジョージに答えました。
「何しろ鶏だから」
「どんどん生まれて」
「どんどん増えてね」
「数が多いね」
「人口いえ鶏口はね」
 それはといいますと。
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