第二幕その二
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「いいわね」
「わかったわ」
笑顔で、でした。つぎはぎ娘は答えました。
「それじゃあね」
「ええ、準備は整っているから」
「後はね」
「楽しく出発してね」
「そうさせてもらうわ」
つぎはぎ娘は跳びはねて応えました、早速歌とダンスをはじめますがぬいぐるみの身体を使ってぴょんぴょんと跳びます。
そしてです、そのうえでなのでした。
歌とダンスを何曲か楽しみました、その後でこんなことを言いました。
「ベッツイとハンクは大学に行ってたわね」
「モジャボロさんと弟さんと一緒にね」
トロットが答えました。
「ムシノスケ教授のところに行ったわ」
「そうだったわね」
「エリカとガラスの猫も一緒よ」
彼女達もというのです。
「それで今は王宮にいないわ」
「じゃあ王宮に残るのはオズマ達ね」
「そうなっているわ」
「じゃあ留守番お願いね」
つぎはぎ娘はあらためて言いました。
「皆ね」
「僕達も暫く都にいるしね」
「ウィンキーにはジャックが残ってくれているからね」
かかしと樵がお話しました。
「だからね」
「暫く王宮で働かせてもらうよ」
「お願いするわね」
オズマも二人に応えます。
「暫くの間ね」
「それではね」
「一緒に頑張っていこうね」
「そうしましょう」
こうしたお話をしながらでした。
皆で午前中田野敷く過ごしました、ジョージ達五人はつぎはぎ娘と一緒に歌って踊って楽しんでいましたが。
その踊りを見たキャプテン=ビルは笑って言いました。
「皆動きが軽快だね」
「いえ、流石にです」
「つぎはぎ娘には負けます」
「歌もそうですが」
「踊りは特にです」
「どうにもならないです」
五人はこうキャプテンに答えました。
「とても」
「つぎはぎ娘は身体の構造が違いますから」
「ぬいぐるみの身体なんて」
「どんな動きも出来ますし」
「リズム感も抜群ですから」
「何言ってるのよ、あたしはあたしよ」
つぎはぎ娘はその五人に言いました。
「身体の仕組みが違うのはまた別よ」
「そうなんだね、じゃあそれぞれの身体でだね」
ジョージはつぎはぎ娘の身体を見て言いました。
「楽しめばいいんだね」
「私達は私達で」
恵梨香も言います。
「そうしたらいいのね」
「時々つぎはぎ娘みたいに踊れたらって思うけれど」
それでもと言うナターシャでした。
「また違うのね」
「僕達の身体でありったけ楽しむ」
神宝は考えるお顔で言いました。
「それでいいんだね」
「それぞれの楽しみ方があるんだね」
カルロスの口調はしみじみとしたものでした。
「そういうことだね」
「そうよ、思いきり楽しんだらね」
それならというのでした。
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