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第三十一話 墓参その十四

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「是非」
「では今度お話するわね」
「レシピはあるから」
 昴流も護刃に言ってきた。
「うどんすきを食べ終わったらね」
「早速ですか」
「紹介させてもらうよ」
「宜しくお願いします」
「これはこれで美味しいんだ」
「そうなんですね」
「僕も食べたことがあってね」
 それでというのだ。
「美味しいからね」
「じゃあ頂きますね」
「後でレシピを教えるからね」
「わかりました」
「東京は確かに色々なもんが食べられますけど」
 空汰はそれでもと言った。
「ないもんもあって」
「それは中々ね」
「食べられへんのが残念やて」
 昴流に話した。
「来てつくづく思ってます」
「僕もだよ、元々は京都生まれだけれど」
「京都のもんでもないのがありますね」
「やっぱりね、それでね」
「色々なもんを食べられても」
「東京の味だね」
 それ自体はというのだ。
「本当に」
「そうですね、それで伊勢うとんもですね」
「こっちではね」 
 東京ではというのだ。
「どうしてもね」
「ないですか」
「見ないね、けれどね」
「レシピはあるので」
「それを元にして作れば」
 そうすればとだ、昴流は微笑んで話した。
「必ずね」
「食べられますね」
「そうだよ」 
 こう言うのだった。
「だから今度はね」
「伊勢うどんですね」
「それを食べよう」
「わかりました」
 空汰は笑顔で頷いた。
「ほなそういうことで」
「おうどんといっても色々ありますよね」
 小鳥もそれはと応えた、神威と一緒にそれぞれの前に箸や碗を置いて料理を入れもしてその中で言った。
「私伊勢うどんはよく知らないですが」
「そうなのか」
「ええ、ずっとこっちでしょ」
 神威に答えて話した。
「東京のお料理は知ってるけれど」
「他の場所のものはか」
「よく知らないわ」
「そうなんだな、それならだ」
 神威は仲間達の碗の中に麺や鶏肉、野菜を入れ終えてそれぞれいただきますをしてから小鳥に応えた。
「沖縄料理もか」
「知らないわ」
「そーきそばやゴーヤチャンプルもか」
「ええ、どうもね」
「ならだ」
 神威は小鳥の返事を聞いて言った。
「俺はそちらのレシピをだ」
「教えてくれるのね」
「そうする、そして俺もな」
 神威自身もというのだ。
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