超兵器の証明
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る。間違っていても、ハイと頷いてやらなければならなくなる。悩めるのは、子供の特権だ。思い切り悩めば、それだけ大人になれる。」
ダンはナリユキの肩を叩くと、月明かりに照らされた夜の町並みへ歩いていってしまった。
「ナリユキ、ダンに会ったのか。」
ナリユキの後ろから、ソガが現れる。
「祖父さん。」
「ナリユキ、お父さん達がどうしてナリユキという名を与えたか聞いたことはあるか?」
「ない。」
「ナリユキ、お前の字は成幸、即ち自分の手で成し遂げなければ、幸せは訪れないという意味だ。」
「その幸せって、俺だけの幸せなの?」
「それを決めるのも、ナリユキ自身だ。」
「わかった。俺の名前の意味、教えてくれてありがとう、祖父さん。」
「おっ、ダンと話したことで、顔つきが良くなったんじゃないか?あいつの話は、為になることがあるからな。」
ナリユキとソガは肩を組む。2人の溝は、少しでも埋まったようだった。
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