超兵器の証明
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待はずれもいいところだ。こうなったら、なるべくやりたくなかった手段だが、仕方がない。俺達には時間がないんだ!」
ゼクティアン星人はそういうと、目映い光を放つ。日が沈んだ夜空にはその光は白く映り、その光から巨大化したゼクティアン星人が出現する。
「地球人類に告ぐ!今すぐ超兵器R1号を渡せ!もし拒否するならば、一時間毎にこの星の国家を一つずつ破壊する!」
ゼクティアン星人は棘の生えた右手の鋏を国会議事堂に向ける。
「こんなことをしても、何も変わらないだろう。デュワッ!」
ダンはセブンに変身する。
「デュワッ!」
セブンはすぐにファイティングポーズを取る。
「フォッフォッフォッフォッフォッ…」
ゼクティアン星人は鋏を構えて突進するが、セブンはそれを華麗に避ける。
「デュワッ!」
セブンはすかさずワイドショットを放ち、ゼクティアン星人に命中しそのまま倒れるが、ゼクティアン星人は脱皮することで攻撃を無力化し、右腕の鋏から日本刀のような刀を出現させ、握りしめる。
「デュワッ!」
セブンは刀を落とすためにアイスラッガーを飛ばすが、ゼクティアン星人は華麗な刀さばきでアイスラッガーを撃ち落とす。
「フォッフォッフォッフォッフォッ…」
ゼクティアン星人はそのままセブンににじり寄る。その時、セブンはふとあることを思い出す。そして、
「デュワッ!」
セブンはウルトラ戦士が覚える基本的な必殺光線、スペシウム光線をゼクティアン星人の右胸に放ち、命中させる。光線を受けたゼクティアン星人は刀を落とす。
「…そうだっな。バルタン星人はスペシウムに弱い遺伝子だったな。ああ、これで混血児を含めて、ゼクティアン星人の血筋は完全に途絶えたな。今日からゼクティアン星は、名実ともに第二のバルタン星になったな…覚えておくんだ。そして、あの時に超兵器を渡さなかったことを、後悔するんだな…」
ゼクティアン星人は怨み言のようにつぶやき、爆散した。それを見て、セブンはダンの姿に戻る。
「モロボシさん、ゼクティアン星人の言っていたことって、本当だったんでしょうか?」
ダンに駆け寄ったマユカはダンに質問する。
「今となってしまっては、誰にも分からない。だからといって、他の惑星の平穏を脅かしていいことの理由にはならないんだ。」
ダンは答える。すると、そこにナリユキが駆け寄ってくる。
「モロボシさん、俺、ずっと授業を受けていて、侵略者が来たら植民地にしてもらえばいいって思っていました。でも、今回の件で、何が正しいことがわからなくなりました。」
ナリユキは泣きながら言う。
「悩むといい。」
「えっ…」
ダンの言葉にナリユキは驚く。
「若いうちは、いくらでも悩むことができる。大人になると、悩みたくても悩めなくな
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