超兵器の証明
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と。悩んだダンはメッセージを返す。
“キリヤマ隊長が話せない内容は、ただの隊員だった僕の口からも言えないんだ。”
やはり、自分が語ることは間違っていると思い、ダンはその旨を伝え、夜は明けるのだった。
翌日になり、学校では昨日の対談の話で持ちきりになっていた。
「昨日のあれ観た?」
「ああいう問題って、どこの星でも起きていることなんだな。」
「それよりさ、あの宇宙人が言っていた、超兵器ってなんのことだと思う?」
「わからねえよ。もしかして、実は議事堂が変形してミサイルになるとか?」
「んなメチャクチャなことあるわけ無いだろ。俺、オカ板を漁ってみたら、すごい都市伝説見つけちゃって!」
「勿体ぶらないで言えよ。」
「いやね、噂によると、今から五十年以上昔に、まだ地球が侵略行為を受けていたときに防衛手段として凄い兵器を作ったって話なんだ。」
「地球が侵略されていたなんて、お前SFの観すぎだろ。」
「嘘だと思うならキリヤマに聞けよ。なあキリヤマ、お前んちのじいちゃん、昔はウルトラ警備隊っていう悪の宇宙人から俺達を守るチームのリーダーをやっていたんだろ?」
男子生徒はマユカに話を振る。
「私が生まれる何十年も昔の話だよ。」
「それで、じいちゃんから超兵器の話とかって聞いたことない?」
「私も昨日聞いたけど、知らないって言われた。」
男子生徒の質問にマユカは素直に答える。
「ほらな、都市伝説なんてそんなもんだよ。陰謀論を語りたいやつが話しに尾ひれをつけて、ありもしないことをさもあったかのように作られるんだよ。」
話を聞いていた男子生徒は肩を叩きながら言った。そんな中でもナリユキは黙って俯いている。
「ソガ、あんまり元気なさそうだけど大丈夫か?」
男子生徒はナリユキの心配をする。
「大丈夫。」
ナリユキは返事をする。
「お前あれだろ?昨日のゼクティアン星人の話を聞いて落ち込んでんだろ?」
「たしかに。ナリユキは悪人なんていないってずっと言ってたもんな。」
男子生徒達は揶揄うように言う。
「人が人と争うなんて間違っているんだ。きっと、深い理由があるんだ。」
ナリユキは必死になって言い返す。そんなふうに話していると、
「授業始まるぞ、席につけ!」
教師の入室によって話は切り上げられたのであった。
放課後になり、マユカはダンと会っていた。
「モロボシさん、やっぱり私、昨日のゼクティアン星人の言っていたことが気になってしまいまして…」
「昨日も話したと思うけど、僕の口から直接話してはいけない内容なんだ。」
「…やっぱり、そういう内容なんですね。」
「どういうことだい?」
「昔、お祖父ちゃんが持っていた秘蔵の書類を見たことがあったんで
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