超兵器の証明
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ら追われていた可能性。」
「もう一つは?」
「あの宇宙人の方が悪人で、私達を騙すために無抵抗のふりをしている可能性かな。」
「マユカは疑いすぎだよ。確かに、最近は何回も侵略目的の宇宙人が来たけど、早々毎回は現れないって。」
「その油断が命取りってこともあるでしょ。」
マユカとクラスメイトの会話をナリユキは横目に見る。
「なんだ、ナリユキも話に混ざりたいんか?」
男子生徒はナリユキに話しかける。
「そこまでじゃないよ。ただ、なんであんな傷だらけで逃げてきたのか気になっているだけ。」
「治安の悪い星だったんじゃねぇの?」
「それだけだとは思えないけど。」
「それも、今日のインタビューでわかる話じゃん。」
「それもそうだね。お父さん達も今日は早く夕食の準備をするから、今日は早く帰るよ。」
「んなの俺達だってそうだし。てか先生だって今日は早く帰りたいみたいな話してたぜ。」
放課後の駄弁りを済ませマユカ達は帰宅し、夕刻になり番組は始まった。
『皆さん、こちらは国際平和機構の日本支部の会議室になっております。いまから、日本支部長によるインタビューが始まります。』
アナウンサーの説明が終わり、カメラは日本支部長と宇宙人の席に向けられる。
『はじめまして、私は国際平和機構日本支部長の白倉と申します。まずは、お名前を伺ってもよろしいでしょうか?』
日本支部長、白倉は自己紹介を済ませ、簡単な質問から始める。
『ゼクティアン星からやってきました、ゼクティアン星人と名乗るほうがいいでしょうか?』
宇宙人、ゼクティアン星人は種族名で名乗ることが適切が尋ねる。
『個人のお名前とかは、差し支えなければ伺っても良いですか?』
白倉は更に尋ねる。
『俺達バルクティアンに個人の名前はないんです。』
ゼクティアン星人は俯きながら答える。
『バルクティアンとは、どういう意味ですか?』
『俺達の故郷、ゼクティアン星はバルタン星人からの侵略を受け、星が乗っ取られてしまい、バルタン星人によって作られたのが、バルタン星人とのハーフの俺達、バルクティアンなんです。』
『詳しくお話を伺ってもいいですか?』
『はい、この星に来た目的を話す前に、ゼクティアン星に何が起きたのか、話す必要がありますので。ゼクティアン星は嘗ては豊富な資源と工業製品の製造に長けた豊かな星でした。俺が生まれる二十年も昔、バルタン星人の船団が現れ、ゼクティアン星の政府と防衛部隊を虐殺し、ゼクティアン星を支配してしまいました。母の話では、当時のゼクティアン星はサロメ星から購入した最新鋭の自律防衛武器を導入したらしいのですが、兵器開発に長けたバルタン星人の破壊兵器には無力だったようです。そうして星を支配されたゼクティアン星人に待っ
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