R19話 私こそ新たなATEM【新たな神】
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侑と歩夢、かすみ、そしてせつ菜。
「はぁ……」
かすみは大きなため息をつく。落胆したような態度に同行していた侑は気遣う。
「どしたのかすみちゃん?」
「なんかスクールアイドルもずいぶん世知辛くなったなぁって……」
「あぁ……でも任せてよ!私???いや、『僕』がみんなを守るからさ!」
侑は髪を下ろし、一時的に僕モードへと切り替える。
仮面ライダーゼロワンに変身し始めてからのことだが、この原理について侑自身、よくわかっていない。そもそも彼女はそこまでの重大さを感じていないのだろうが。
「スクールアイドルを支える……歩夢たちを支えるのが僕の使命だから!!」
『そんなことにはならないよ??高咲侑。」
「「「「!!!!!!!」」」」
突如として一同の前に現れた、ラフな格好をした少し若々しさのある白人男性????侑を否定する言葉と、その異様な雰囲気は彼女を警戒させるに十分だった。
「あなたは……!?」
「私はジェイコブ・ブルーバーグ。この学校の株主の1人である……ATEMのCEO。」
「「「ATEMの…!?!?」」」
そばで聞いていた歩夢たち3人は、とんだビックネームの出現に驚きを隠せない。
ジェイコブ・ブルーバーグは侑たちを指差して、話し始める。
「キミたちはこの学校の???いや、この世界にとっての危険分子と、『我々』は決断したということだ。」
「我々…?どういうこと!?」
「キミは私の力に屈し、その制御下に置かれるということだ???」
【サウザンドライバー!】
サウザンドライバー???この世界では数十年前に、とあるCEOが製作を命じ、使用していた代物。しかしそのオリジナルとは少し機能が違う。
以上の経緯、そしてなぜこの男がこれを装着しているか???それはこの場にいる生徒たちの知るところではない。
「このアテンサウザンドライバーは、数十年前に開発されたモノを現代用にチューンアップしたドライバーだ。」
「まさか…!」
【ゼツメツEVOLUTION!】
透き通ったブルーのゼツメライズキー???オジョケラトプスゼツメライズキーをセット。そしてもう一つの特殊な形状のプログライズキーを見せる。
「ゼツメライズキーとプログライズキー。その2つの力を掛け合わせることで、その強さは君のゼロワンドライバーの10倍となる???まさしく、アテン神の降臨である。」
「アテン神だって…?」
「エジプト神話にて全ての神を塗りつぶした唯一神の名だよ。」
侑の困惑とは裏腹に、ジェイコブはプログライズキーを自動展開する。
【セイクリッドホーン!】
アトラスオオカブトプログライズキー??ギリ
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