第二千八百九十話 相手ピッチャーの方が素晴らしい
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第二千八百九十話 相手ピッチャーの方が素晴らしい
バンテリンドーム九回表の試合内容を観てでした、連合国の面々は物凄く嫌なものを観たお顔になりました。
「プロ初登板でこれかい?」
「十点失点敢えてさせたあるか?」
「こうなる前に交代させてやれよ」
「勝ちパターンの人しかいないとかじゃないだろ」
一塁側でこう言うのでした。
「誰も声かけないしな」
「ブルペンでストッパーの人が次投げて火消しするんだって回り止めても投げてたけどな」
「監督さん何やってるあるか」
「あんまり過ぎるぞ」
「そうですね、そんな中で」
日本は相手の横浜のピッチャーの人を観ました。
「真剣な顔でピッチングを見ていまして」
「九回も投げるって志願してだな」
「勝利インタヴューでもまずその人のこと言ったある」
「前向きにってな」
「凄い励ましだな」
「確かに酷いお話ですが」
それでもというのです。
「こうしたエールは素晴らしいですね」
「全くだん」
「せめてもの救いある」
「色々言われてる人だけれどな」
「今日は最高の発言と行動だよ」
相手チームに神はいた、そんな試合でした。
第二千八百九十話 完
2023・8・26
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