第一章
[2]次話
ウィッグで変身
キャサリン=武田は父親は日本人で母親はスコットランド人で彫のある顔にアジア系の黒い髪と目を持っている。背は一六〇位でスタイルもいい。
大学生だがある日友人にこう言われた。
「キャサリンハーフだし髪の毛染めてもね」
「似合う?」
「ブロンドとかね」
「染めてもいいけれど」
それでもとだ、キャサリンはその友人に答えた。
「髪の毛傷むでしょ」
「染めるとね」
「だからね」
それでというのだ。
「私はね」
「あまり、なのね」
「したくないわ」
「そうなのね」
「けれど」
言われてみればとだ、友人にこうも言った。
「ブロンド似合うの」
「そうだと思うわ」
「そうなのね、実はね」
キャサリンはさらに言った。
「私ユーチューブやってて」
「それでなの」
「一度顔出し、マスクとかして」
そうしてというのだ。
「身元ばれない様にしてね」
「やってみようって思ってるの」
「歌ってみたり踊ってみたり」
活動の具体的な内容を話した。
「これまではゲーム実況だったけれど」
「そういったこともしていくの」
「それでマスクだけだと」
どうしてもというのだ。
「私が誰かわかるかもって思ってたし」
「髪の毛の色変わるとそれで印象全く変わるわね」
「黒髪がブロンドになったら」
自分のそれがというのだ。
「そうだしね」
「けれど染めないのよね」
「けれど考えるわ」
こう言ってだった。
キャサリンは実際にどうしようか考え一つの結論を出した、そのうえでユーチューブの自分のチャンネルでゲーム実況の時に顔を出して。
歌って踊ったりもしてみた、すると。
「人気出て登録者一万もね」
「超えたの」
「それで広告収入もね」
これもというのだ。
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