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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
隠伏-ひとをかくすなら-
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しろって言っただろう…!!」
「すいません…忙しくてそこまで気が回らなくって…。」
「あのなぁ…!」
悩んでる、というか揉めている。
ひたすら謝るいかにも新入りなコックに複数人で責めている。
こう言ったことに一般人の俺が首を突っ込むことでは無いと分かりつつも、やはり気になった。
「聞いていいだろうか?」
「ああいや…お客様にこのようなことを言うのは非常に申し訳ないというか…その…。」
目を合わそうとしない彼ら。
何があったのかは、まぁ話している内容から予想はつく。
「発注ミスか。」
「はい…今晩の食材は足りないし…なのに豆腐がバカみたいにあって…。」
届くはずのものが届かなかった。
列車はもう発射してしまったし、今更取りに戻ることは出来ない。
さらに届かないだけではなく余計なものが来てしまう始末。
「こんなに豆腐あってどうすんだ!!乗客の皆様に今晩は冷奴で我慢してくださいって言うつもりかよ!!」
「すいません…本っっ当にすいません…!!」
「すいませんで済むんなら困んねぇよ!!何度目だよお前よぉ!!」
ペコペコと頭を下げまくる新人。
そこで俺は止めに入る。
「待って欲しい。」
「な、なんですか…?」
「あまり責めるな。こうなってしまったものは仕方ない。」
同じミスを繰り返し、そのたびに必死に謝って許しを乞う。
そんな新人を見て過去の自分と重ねてしまいつい庇ってしまった。
「俺の連れに料理の得意なサーヴァントがいる。何か解決の一手になるかもしれない。」
「けど…豆腐ですよ?ディナーは洋風だってもう発表しちゃいましたし…。」
「…。」
豆腐で西洋料理を作れ、と言われても俺は全く分からない。
武蔵に相談したとしても「うどんにすればいいじゃない」と訳の分からんことを言うだろう。
ここは勝手だが、ブーディカを頼ろう。
そう、思った時だ。
「何か騒がしいけど、なんかありました?」
俺と同じように騒ぎを聞きつけ、乗客がレストランにやってきた。
「…!」
しかしやってきたその男の顔、そして連れているサーヴァントに俺は覚えがあった。
「お…そこの方は…。」
「あの時の。どうやら列車に乗ることは許して貰えたらしいな。」
受付前で痴話喧嘩をしていた、あの二人だ。
「ほらお前が騒ぐからお客さんどんどん来ちゃったじゃないか。」
「違いますよ先輩方が怒鳴るから…」
「まーたそういうこと言ってほんと生意気だなお前!!」
「まぁ落ち着け。」
また新人が責められそうになったのでとりあえず仲裁に入って落ち着けさせる。
「んで、見た感じちょっとやそっとの騒動じゃなさそうだけど…」
彼らの焦り具合を見て、この男
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