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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
隠伏-ひとをかくすなら-
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て逃走時、そこでブーディカの戦車を使った。

だから奴らは考える。
戦車を使って迅速に移動し、次の支部を潰しに来るだろうと。

「私の戦車はあくまでフェイク。そういうことね。」
「ああ。」

しかし現在の俺達の目的は今まで通り支部を潰して回ることじゃなく、彼らを送り届けること。
優先順位がある。これが終わったら後で潰してやるから待っていろ。

「で、どうするんです?」
「そのためにここに来た。」

そうして俺達はある街に着く。
割と発展している、かつての姿を取り戻しつつある街。
その街がここまで発展しているのには、確かな理由がある。

「木を隠すなら森の中、という言葉があるだろう。なら人を隠すなら人の中だ。」

そうして着いたのは、駅。
ここに来た理由は、街の物流を支え、多くの人の足となってきた『列車』があるからだ。

「ほぉ。」

感心したように柏原がそう声を漏らし、何度も頷く。

「成程成程…財団から危険人物扱いされてるあなたがた2人が、まさか列車を使うわけが無いだろうと裏をかいたのですね。」
「それもあるな。」
「武蔵さんは言わずとも理解していたようですね。」

と、俺の後ろで腕組みし、満足気に頷いていた

「当然です。伊達に大和くんのサーヴァント務めてませんから!」
「ほぉ、さすがですね。」(分かってなかったっていうのは言わないことにしておきますか。)

そうして俺達はこの街のホテルに滞在するということは考えず、一番に列車に予約を入れる。

「良かったな。本日中に東京行きのが出る。」

目指すは東京。
エインヘリアルはそこにあるらしい。

「予約は空いてるんですか?」
「ああ、心配ない。」

この崩壊世界にて、列車の旅をする人というのはめっきり少なくなった。
そのため予約はけっこう空いている。
理由としてはサーヴァントの登場により目的地に迅速に行くことが出来る手段が圧倒的に増えた。またライダークラスのものは運行サービスを始めたりなどして列車の需要は崩壊前と比べてかなり少なくなった。

それでも列車を使うものがいるとするならば、それは旅の過程を楽しみたいものかもしくは列車などをこよなく愛する余程のもの好きだろう。

なので、人間サーヴァント含め合計五人くらい、予約当日にでも取れてしまう。

目論見通りというか思った通りというかまだ予約は締切っていない。
そうして受付へと向かおうとした時だ

「…?」

列車の予約チケットの受付の前にて、なにやら言い合っている男女が2人。
背丈の低い少女と見たところ普通の男性…。
おそらくサーヴァントとマスターだろうか。

「別に列車なんて乗らなくてもいいじゃない。僕がその気になれば行きたいところ
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