第七十六話 次の日も会ってその十二
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「いつも傍にいてね」
「それでもなんてね」
「かなり奥手みたいね」
「人懐っこい感じだけれど」
「人懐っこいんじゃなくて馴れ馴れしいんですよ」
あの子の場合はです。
「私にだけは」
「だからそれがね」
「ちっちだけがなのよ」
私に向き直ってお話されました。
「気付いてないから」
「早く気付いてあげてね」
「何を気付くんですか?」
どうしてもわかりませんでした。
「一体」
「ううん、それは言えないけれどね」
「私達としては」
「けれどあの子大切にしてあげてね」
「ちっちにとって大切な人になると思うから」
「大事な後輩ですね」
私としてはです。
「あの子は。だからですね」
「今はそうでもね」
「それがきっと変わるから」
「あの子私達のことは嫌いだけれどいい子よ」
「そのことは間違いないからね」
「そうですね、いい子なのは間違いないですね」
私もこのことはわかります。
「本当に」
「そう、だからね」
「大事にしてあげてね」
「そうしていきます」
お二人に約束しました。
ですがどうもお二人の言われることがわかりませんでした、新一君は後輩ですから大切にしています。
それでもお二人にしてもお友達の娘達も何かそれ以外のことを言っています、それが何なのかわかりませんでした。
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