第三十一話 墓参その十二
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「昴流さんもです」
「その人とね」
「お会いして」
そしてというのだ。
「戦うこともです」
「有り得るわね」
「その時他の地の龍の方も出られたなら」
それならというのだ。
「僕達もです」
「戦うことになるわね」
「そうなります」
「そうね、けれど」
「はい、戦いになれば」
征一狼はさらに言った。
「勝たねばなりません」
「この世界の為に」
「必ず」
「やるで、この時の為にわい等は生きて来たんや」
空汰は両手を拳にして言った。
「そやからな」
「それならですね」
「何があっても勝たんとあきませんね」
「その通りです、ではお互いに助け合い」
「そしてですね」
「今ですが」
征一狼は笑顔で話した。
「小鳥さんがお料理を作ってくれていますね」
「ああ、今日は鍋だ」
昴流が微笑んで応えた。
「冷えるからそれにすると言っていた」
「そうですね、ではそのお鍋をです」
「ここにいる全員でだな」
「食べましょう、ただ僕はこれで帰らせて頂きます」
「家にか」
「妻と娘が待っていますので」
このこともだった、征一狼は微笑んで話した。
「家族で食べたいので」
「だからか」
「雑誌の編集者をしていますと」
「忙しいか」
「先生の都合に合わせてです」
そのうえでというのだ。
「僕達も動かないといけないですから」
「漫画かさんの都合でか」
「何かとでスケジュールも変わりますし」
「その他の仕事もか」
「色々あるので」
その為にというのだ。
「家庭で食べられる時も少ないです」
「一家団欒の時もか」
「ですから大切にしたいので」
そうした時をというのだ。
「申し訳ないですがこれで」
「私も。神父さんにお食事に誘われているから」
火煉も微笑んで言ってきた。
「だからね」
「あんたもか」
「ええ、私を救って迎え入れてくれた人なのよ」
「あの教会の神父さんだな」
「私にとっては親と同じよ」
その神父はというのだ。
「とても立派な人でね」
「その人に誘われるとなるとか」
「私も断れないわ」
「わかった、それじゃあな」
「教会でね」
火煉は食事の場所の話もした。
「一緒に食べて来るわ」
「そうするか」
「だからこれでね」
「ではまたの機会に皆で食べましょう」
嵐が言ってきた。
「そうしましょう」
「そうですね、征一狼さんと火煉さんは別の機会で」
護刃が応えた。
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