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赤ちゃんプレイの女
第二章
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「それで交際相手にはお兄ちゃんになってもらって」
「お兄ちゃんですか」
「一人っ子だけれど、私」
 それでもというのだ。
「年齢の離れたお兄ちゃんに憧れていて」
「お兄さんにですか」
「頼りになるね。その人に甘やかされたいの」
「赤ちゃんとして」
「そうなの。だからね」 
「僕にもですか」
「お兄ちゃんお願いでちゅ」
 にこりとしてまた赤ちゃん言葉を言ってきた。
「可愛がって欲しいでちゅ」
「ええと、ミルクですね」
「その後は抱っこ。おねむの時に絵本読んで下さいでちゅ」
「絵本は何ですか?」
「赤ずきんちゃんでちゅ」 
 その絵本も出して来た、そしてだった。
 実際にだ、吉良は彼女に合わせてだった。
 赤ちゃんプレイにお兄ちゃんとして付き合った、そして翌日彼は放心状態で学校にいたが友人達に尋ねられた。
「告白したか?」
「それでどうなった?」
「大丈夫だったか?」
「告白は受け入れてもらったよ」 
 友人達に放心状態のまま答えた。
「そうなったよ」
「それはよかったな」
「受け入れてもらってな」
「最高じゃないか」
「それでも異次元見た気分だよ」 
 美菜子との赤ちゃんプレイを思い出してこうも言った、尚キスもしていない。
「何で彼氏さんしょっちゅう変わったかわかったよ」
「やっぱり男好きか」
「それとも性格に難ありか」
「どっちも問題ないよ、ただね」
 彼女が男好きでないことはわかった、そして性格も真面目で誠実なのが赤ちゃんプレイの後の会話でわかった。
 だが、だ。赤ちゃんプレイのインパクトが強烈過ぎて言うのだった。
「異次元をね」
「見たのかよ」
「それどういうことだ?」
「何があったんだ?」
「まあプライベートってことで」
 それでというのだった。
「内密だよ」
「そうか、それでどうするんだ?」
「告白受け入れてもらったしな」
「交際するよな」
「少し考えようかな」
 やはり赤ちゃんプレイを思い出して言うのだった。
「それは」
「一体何があったんだ」
「あからさまにおかしいな」
「異次元ってな」
「あの人に何かあるのか?」
 友人達は彼を見ていぶかしんだ、実際その日彼はじっくり考えた、だが次第に赤ちゃんプレイに何かを感じ。
 その日アルバイトが終わると美菜子の部屋を訪問した、そして。
「お兄ちゃん抱っこして欲しいでちゅ」
「はい、そうさせてもらいます」
「もっとお兄ちゃんの口調で喋って欲しいでちゅ」
「わかったよ、美菜子ちゃん」
 キャンバスでの色気のある姿なぞ何処にもなくだった。 
 赤ちゃんの服で甘えてくる美菜子に応えて赤ちゃんプレイの相手をした、彼は少なくとも赤ちゃんプレイを前にしただけで逃げ出して以後恐ろしいものを見た故に何か
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