第一章
[2]次話
ヲタクの仕事ぶり
近本義郎はサラリーマンである、趣味はゲームにアニメ、漫画にライトノベルで所謂ヲタクと言われる部類の者ばかりだ。丸眼鏡で小さい頭で色白で地味な顔立ちだ。黒髪はショートにしていて一七〇位の身体で中肉である。
その彼にだ、先輩の池辺龍之介細面できりっとした切れ長の目が印章的で黒髪を奇麗にセットした一七七程の引き締まった身体の彼はよくこんなことを言っていた。
「漫画とかアニメもいいけれどな」
「それでもですか」
「他の趣味持ってもいいだろ」
「例えばどんな趣味でしょうか」
「色々あるだろ」
池辺はいつもこう言っていた。
「飲んだりスポーツ観戦とかな」
「野球とかですか」
「ああ、お前もスポーツ嫌いじゃないだろ」
「野球ゲームもします」
「そうだろ、マリーンズ応援するとかな」
実は池辺は千葉出身でこのチームのファンなのだ。
「そういうのな」
「じゃあ僕は中日ですね」
「お前名古屋生まれだからか」
「はい、また強くなって欲しいですね」
「頑張れよ、まあ兎に角な」
池辺はこう言うのが常だった。
「他にも色々な」
「趣味持つことですか」
「そうしたら仕事にもな」
こちらにもというのだ。
「活きるからな、俺仕事どんどん動いて活発だろ」
「先輩はそうですね」
「だからお前もな」
「活発に働く為に」
「そうした趣味以外の趣味もな」
「持つことですね」
「そういうのも考えていけよ」
よくこう言っていた、池辺にしてみると近本は地味でそれが仕事にも出ていた。それで明るい趣味も持って活発になればと思って言っていた。
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