第九十一話 夏休みも終わりになってきてその九
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「関係ないと思うわ」
「牛乳とは」
「私もそのこと聞いてるけれど」
それでもというのだ。
「嘘じゃないかしら」
「そうかしら」
「何か逆にコーヒー飲むと」
そうすると、というのだ。
「縮むっていうけれど」
「それ言ったらアメリカ人なんてね」
「イタリア人だってね」
「皆胸ないわよ」
「そうなるわね」
「けれどアメリカ人って」
「胸大きな人多いわね」
「それは間違いでしょ」
コーヒーを飲むと胸が縮むという説はというのだ。
「やっぱり」
「そうなのね」
「胸はね」
これはというのだ。
「牛乳でね」
「大きくならなくても」
「コーヒーで小さくなることもね」
「ないのね」
「そうでしょ、まあ胸は脂肪で」
それでというのだ。
「蛋白質だから」
「蛋白質を多く摂ったら」
「胸は大きくなるとか」
「そうなのね」
「じゃあ私も」
一華は意を決して言った。
「牛乳じゃなくても」
「蛋白質をなのね」
「沢山摂って」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「胸を大きくするのね」
「あと身体もね」
これ自体もというのだ。
「もっとね」
「大きくしたいのね」
「私一五五でしょ」
自分の身長のことも話した。
「あと五センチ欲しいのよ」
「一六〇ね」
「せめてあと三センチね」
これだけというのだ。
「欲しいわ」
「一五八ね」
「兎に角ね」
「あと少しでもなの」
「背が欲しいのよ」
「そうなの」
「そう思ってるから」
だからだというのだ。
「蛋白質もね」
「摂りたいのね」
「そうなの」
実際にというのだ。
「本当にね」
「じゃあね」
「牛乳ね」
「それ飲んで」
そしてというのだ。
「お肉にお魚に」
「お豆腐ね」
「そうしたものを食べて」
そしてというのだ。
「そのうえでね」
「背を高くしたいのね」
「胸はね」
一華は自分のその部分を見てからかな恵に答えた。
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