暁 〜小説投稿サイト〜
リュカ伝の外伝
巧い話にゃ裏がある
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
(サラボナ:ルドマン邸)
アンディーSIDE

夕食時に差し掛かる少し前……
突然リュカさんとビアンカさんが訪れた。
普段なら相当しつこくお義父さんが呼び出さないと来ないのに、何故だか今日は夫婦揃ってやって来た。

「よぅ! 今日もハゲ上がってんな(笑)」
相変わらずである。
「何だ突然やって来て……お前、ワシに何か頼み事があるんだろ!? ソレが頼み事がある者の態度なのか?」

「頼み事など無い。それよりも……良いのか? 美味しい話しを持って来たのに、そんな事を言っちゃってぇ?」
「美味しい話しぃ〜? アサルトライフルを売る気になったのか?」
アサルトライフル……アレはダメだ! あんな殺戮兵器は広めてはいけない!

「売るわけ無いだろハゲ! そんなこと言ってるからお前はハゲマンなんだ!」
「ふざけた名前を付けるな!」
こんな事をお義父さんに言えるのはリュカさんくらい……あとウルフ宰相も言うか?

「あははははっ。まぁ良いじゃんそんな事は。それよりさぁ立ち話もなんだから夕食でも食べながら話そうよ。今日のディナーは何だい?」
「何で来客のお前が決めるんだ!?」
この図々しさは真似できない。

「済みませんルドマンさん。一旦私の実家に帰って時間調整をしてたから、丁度夕食時に訪れる事になってしまいました」
今『時間調整』って言った。

「ビアンカさん、アンタも……はぁ……入りなさい」
何かを言おうとし諦めたお義父さんが深い溜息と共にダイニングへと招き入れる。
デボラはリュカさんとの夕食を嫌がるだろうな。

もし別々に食事するのなら、子供達(ルディー・デイジー)もそちらで面倒見てもらおう。
リュカさんは子供の教育に良くない気がする。
ティミー殿下も賛成してくれるはずだ。



そんなに手は掛からないが、子供達の面倒をデボラだけに任せるのは申し訳ないという事と、リュカさんの相手をさせるのは大変であると言う事で、お義母さんもデボラ達と食事をすることにしてもらう。
なので今日の夕食はお義父さん(ルドマン)・リュカさん・ビアンカさん・フローラ・(アンディー)の5人だ。

「それで……話しとは?」
「……?」
早速話しを聞きたいお義父さんはリュカさんに訊ねるが、訊ねられた方はラム肉のリンゴソースステーキを頬張り小首を傾げる。

「ふざけるなよ! お前が『美味しい話がある』と言ったんだろう!」
「ああ……大丈夫。美味しいよ、この肉。さぁさぁ遠慮せずに食べて」
子供達とお義母さんを別室にして正解だな。

「……………っ」
お義父さんの苛立ちが伝わってくる。
付き合いが長いからある程度は分かってるつもりなのだが、それでもリュカさんは斜め上を行く人柄だ。(良くも悪くも)

「冗談
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ