第七十六話 次の日も会ってその十
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この時は全くわからないでお昼休みにキャンバスを歩いていると高井先輩そして佐野先輩とばったりお会いしました、先輩達は丁度図書館に行かれて雑誌を読まれるとのことでした。
それでご一緒させた時にお二人にも新一君のことをお話しましたが。
お二人は私に難しいお顔になってこう言われました。
「あの子ね」
「私達凄く嫌ってるわよね」
お二人でお顔を見合わせてお話していました。
「それはわかるわね」
「面と向かって言われたからね」
「高一の時のこと言われて」
「それもかなりきつくね」
「あの時怒られて終わったと思っていたけれど」
「ずっと言われるのね」
「新一君がしつこ過ぎるんで」
私は落ち込むお二人にお話しました。
「気にしないで下さい」
「けれどね、ちっち」
佐野先輩が反省していろお顔で言われました。
「私があの時そうしたことは事実なのよ」
「告白した人を振ってですか」
「それで酷いことしたこともね」
「私もあの子が言った通りのことしたから」
高井先輩も言われました。
「だからね」
「何も言えないのよ」
「言ってもいいですよ、先輩達が言われないなら私が言います」
お二人に強い声で約束しました。
「先輩それもお二人共とてもいい人達で私もお世話になりましたから」
「ちっちはそう言ってくれるけれど」
佐野先輩が言われました。
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