第一幕その三
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カリフ王はドワーフ王に笑顔で言いました。
「ではすぐにな」
「オズマ姫にお願いしてか」
「そしてな」
そのうえでというのです。
「空を飛ぶ乗りものをお借りして」
「そしてだな」
「空の国々を歴訪するとしよう」
「招待に応えてだな」
「そうさせてもらう」
「これで決まりだな、それでだが」
お話が決まったところで、です。ドワーフ王はお部屋で向かい合って座ってお話をしているカリフ王に言いました。
「話がまとまったところでな」
「どうした?」
「決まっておる、話がまとまるとだ」
それならというのです。
「後は楽しくだ」
「飲むのか」
「酒だ、酒があってこそだ」
ドワーフ王はお口を大きく開けて言いました。
「人生ではないか」
「ドワーフは皆そう言うな」
「ドワーフといえば酒だろう」
「うむ、お主達が飲まぬなぞな」
カリフ王も言います。
「想像も出来ん」
「そうだな、そして実はな」
「実は?」
「わしも誘われている」
ノーム王は笑ってこうも言いました。
「この度な」
「空の国々からか」
「そうなのだ、だからな」
「わしと一緒にか」
「行きたいのだ」
「それを早く言うのだ、では共にな」
カリフ王は笑って応えました、やれやれと思いつつも兄弟の様に仲がいい相手なので笑顔で応えられたのです。
「オズマ姫にな」
「お願いしよう」
「ではな」
「そして酒をな」
ドワーフ王はまたお話しました。
「飲もうぞ」
「共にな」
「それで何を飲むかだが」
「ビールか」
カリフ王はこのお酒を出しました。
「あの酒か」
「うむ、ビールはな」
まさにとです、ドワーフ王は答えました。
「何と言ってもな」
「酒好きのお主達がな」
「特に好きな酒だ」
「そうだな、ではな」
「ビールを出してくれるか」
「ソーセージも出すぞ」
カリフ王はこちらもと答えました。
「そしてな」
「そのうえでか」
「共に飲もうぞ」
「それではな」
ドワーフ王も笑顔で応えてでした。
二人でビールそれにソーセージを心ゆくまで楽しみました、そして次の日に一緒にオズマに電話でお願いをしました。
するとです、オズマはカリフ王に電話の向こうで笑顔で答えました。
「ええ、それではね」
「お貸し頂けるか」
「いいわよ」
こう答えたのでした。
「それではこちらに来てくれたら」
「エメラルドの都にか」
「そうしてくれたらね」
「貸して下さるか」
「是非ね、それで何がいいかしら」
オズマは何を貸そうかと言ってきました。
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