第三十話 勇気その十八
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「皆さんとは立場が違いますが」
「それでもですか」
「そうした方がいいと思います。人の心や体を傷付けることは悪いことですから」
こう言うのだった、そして??は自分の昼食を食べながらそのうえで護刃に対してさらに話すのだった。
「出来るだけです」
「思いやることですね」
「それが大事です」
「そうね、確かに私達は人間を滅ぼすけれど」
颯姫も言ってきた。
「戦い以外ではね」
「そういうことは避けるべきですね」
「人は痛みを感じるから」
それ故にというのだ。
「傷付けないことよ」
「その人を」
「私はこれまで何とも思わなかったわ」
「人を傷付けることについて」
「そうすることに興味がなかったからしてこなかったけれど」
それでもというのだ。
「今は違うわ」
「避けますね」
「それは悪いこととね」
その様にというのだ。
「思いはじめているから」
「だからですね」
「しない様にするわ」
「僕もです、最初はです」
「そうしたことがわからなかったわね」
「ですが今は」
真剣な顔で述べた。
「そうしたことはです」
「避けて」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「やっていきたいです、ですから」
「天の龍のその人についても」
「ええと、皇昴流さんですね」
「皇家の当主のね」
「その人が傷付く様なことはです」
「しないことね」
「それがいいと思います」
絶対にというのだ。
「天の龍の皆さんも」
「わかってる、絶対にあの人を傷付けん」
空汰も強い声で約束した。
「そうするわ」
「お願いしますね」
「ああ、しかし昴流さんってな」
空汰は彼自身のことも話した。
「何かわい等の中でもな」
「ちょっと独特ですよね」
護刃も応えた。
「雰囲気とかが」
「そやな、何処か達観しててな」
「ご自身を捨ててる様な」
「ああ、そんな感じするな」
「そうですよね」
「命を惜しいと思わない」
嵐も言ってきた。
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