第三十話 勇気その十四
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「私も行かせてもらいたくなったわ」
「貴女もですか」
「大切なことを見たと思ったから」
だからだというのだ。
「今度はそれを見て一緒にね」
「僕と一緒にですか」
「いて一緒にお参りしたくなったから」
「それで、ですか」
「私もよ」
星史郎に顔を向けて述べた。
「行かせてもらうわ」
「そうですか」
「是非ね」
「それでは今度」
「行きましょう」
こうした話をしてだった。
地の龍の者達は共に朝食を食べた、それからそれぞれの場所に向かった。そして??は食堂で空汰達とたまたま出会い。
空汰と嵐それに護刃に墓参りのことを話すと空汰は明るい声で言った。
「そや、そうしたことはな」
「行くことですね」
「是非な、桜塚さんもわかってるな」
「わかっている、そうですね」
??は空汰のその言葉に頷いた。
「僕もそう思います」
「それで自分もな」
「僕もですか」
「わかってるやないか」
「言われてそんな気がします」
「お墓参りって大事なんですよね」
護刃も言ってきた。
「何でもない様で」
「そうですよね、かけがえのない」
「死んでもです」
護刃はさらに言った。
「魂はありますから」
「お墓にいて」
「はい、ですから」
「お墓参りはですね」
「亡くなった人達の為にもですね」
「行くべきです」
「ただ魂の実在を否定する人もいますね」
護刃はこの話もした。
「人は死んだら終わりで」
「魂なんてないとですか」
「考える人もいますね」
「魂は実在するわ」
ここでだった。
颯姫が来た、そのうえで??の隣に自分が食べる者を持って来て座って話した。
「確実に」
「そうですよね」
「亡くなった人の体重を計ったら」
そうすればとだ、護刃に話した。
「戦前と死後では体重が変わったわ」
「そうなんですか」
「少しだけだけれど減っていたわ」
「じゃあその減った分がですね」
「魂よ」
それだというのだ。
「魂が出たからね」
「お亡くなりになっていて」
「そしてね」
それでというのだ。
「その分よ」
「体重が減るんですね」
「死ぬとね」
「そうなんですね」
「魂は確実に存在するわ」
颯姫は静かに言い切った。
「科学的にもね」
「証明出来てますね」
「そうよ、そして魂は何処にあるか」
颯姫はさらに言った。
「そのことを考えたら」
「生きている間は身体の中で」
嵐が応えた。
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